第112回ZOOMで読書会で共有予定の本を読み進めています。とりあえず読み終わった!
第四篇全9章、ジュネーヴ草稿も。
■社会契約論/ジュネーヴ草稿 (光文社古典新訳文庫) ルソー (著), 中山 元 (翻訳)
訳者の中山さんの解説が充実してます。kindle本だったので、脚注と本文を行ったり来たりするのもスムーズでだったし、おかげで最後まで読むことができました。やっぱりkindle本は便利だな。
ローマの民会が面白い
第四篇で面白かったのは、理想的な選挙や投票のしくみを歴史から学ぼう、ってことでローマの民会の様子が紹介されているところ。へぇ~、古代ローマってそんな感じだったんだな、って。結論は、え??っていうほど短いです。
第四篇のもくじ
- 一般意志は破壊できないこと
- 投票
- 選挙
- ローマの民会
- 護民府について
- 独裁について
- 監察制度について
- 公民宗教について
- 結論
違いが分かんない
ジュネーヴ草稿は、下書き原稿なんで、本編と重なっている部分が多いです。ざーっと読んだだけだと、どこが同じで、どこが違うのか、よく分からなかったな。訳者の中山さんの解説に、そのあたりも書かれていたような気がします。
目次は、こんなかんじ。
第一編のもくじ
- 社会体の基本的な概念
- この著作の主題
- 人類の一般社会について
- 基本的な契約について
- 主権とは何か、主権を譲渡しえなくするものは何か
- 社会的な紐帯についての誤った考え方
- 主権者の権利と市民の権利
- 実定法の必要性
第二編のもくじ 法の制定
- 立法の目的
- 立法者について
- 育成すべき人民について
- 法の性質について、君主について、社会の正義について
- 法の分類
- 立法のさまざまな体系について
第三編のもくじ 国家法または政府の制度
- 国家の政府とは何か
それにしても、こういうものを手書きで、推敲しながら大量に書いていたなんて、すごすぎるよなぁ。自分は、パソコンやインターネットなしで文章が書ける気がしません。
現代フランスの事例とくっつけてみよう
なんとか読み終わったけど、どうやって3分で紹介しようかな?
これで、どうしてフランスが「自由・平等・博愛」の次に「政教分離」と「公民教育」に力を入れているのか、理解できました。ルソーの思想を基礎にすると、そうなっちゃう。そうすると、絶対にイスラム教とは相容れないってのも、納得。
読むきっかけになったのは、フランスで学校の先生が殺害された事件と、そこからイスラム圏に広がったフランス製品不買運動なんですよね。
そっか。このあたりの視点から、ざっくりと情報共有する形でプレゼンしよう。
参考
スパークノートに社会契約論のサマリーとコンプリヘンション・チェックを発見。なんと英文のフルテキストもあります!すばらしい!時間を作って、要約だけでも読むことにする。
Spark notes “The Social Contract” Jean-Jacques Rousseau
参加者(7名)の紹介予定本
- もんざ「社会契約論/ジュネーヴ草稿」 ルソー (著)(光文社古典新訳文庫)
- にしやまさん「逆説の日本史23 明治揺籃編 琉球処分と廃仏毀釈の謎」井沢元彦 (著) (小学館文庫)
- じょあんなさん「チーズはどこへ消えた?」スペンサー・ジョンソン (著) (扶桑社BOOKS)
- 加賀谷さん 「断る力」勝間 和代 (著) (文春新書)
- Treeさん「自動的に夢が叶っていくブレインプログラミング」アラン・ピーズ (著), バーバラ・ピーズ (著) (サンマーク出版)
- 兼松さん「マチネの終わりに」平野啓一郎 (著) コルク
- maru(まる)さん「内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力」スーザン・ケイン (著), 古草 秀子 (翻訳)講談社