夏休みのラジオ体操を懐かしいなぁと思ったもんざです。
母と自分が子どもの頃の思い出ばなしをしていたら、ラジオ体操の話になりました。
小学生の頃は、夏休みになると近所の公園に行き、ラジオ体操をしてカードにスタンプを押してもらっていました。
決まった時間に起きて、運動するための秀逸なしくみだったんだなーと改めて気づきました。
ひとりでは難しくても、みんなと一緒なら続けられるというのもありますよね。
子どもの頃は考えもしませんでしたが、裏方でサポートする大人の人たちも時間や担当の調整があったんだろうなぁ。
進捗報告
わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。
「エスノグラフィ入門」 (ちくま新書 ) 石岡 丈昇 (著) https://amzn.to/3HpeB6Z
今回は、第四章「時間に参与する」から印象に残ったところを共有します。
この章では、フィールドでどのように時間を過ごすかについて、著者からのアドバイスと考え方が示唆されます。
引用「エスノグラフィの調査研究では、フィールドの人びとと同じ時間を過ごす必要がある。同じ空間にいるだけではダメで、同じ時間を過ごすことが必要である、ということです」
引用「毎日がまったく別の形で過ごされたり、一週間がとにかくランダムな出来事で埋め尽くされたりしていたら、そこに生活を読み取ることは難しいでしょう。一定の生活の型があるからこそ、私たちは具体的な未来を描くことが可能になります」
引用「貧困とは何か、失業とは何か。さまざまな定義ができますが、私は時間的予見の剥奪がそのポイントだと考えるようになりました」
引用「共に時間を過ごすためには、活動の外に立った純然たる観察者にならないことが重要です」
客観性はもちろん重要ですが、自分の体験を伴わない場合、得られる内容が変わってしまう。
どの立場で、なにを知りたいのか、これを明確にしたうえで、自分もその場で一緒に動きながら関わりを深める必要がある。
優れたエスノグラファーは、これができているそうです。
ここで学んだ「時間的予見の剥奪」に関する認識は非常に重要だと感じました。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
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参加予定者(3名)
- もんざ「エスノグラフィ入門」 (ちくま新書 ) 石岡 丈昇 (著) https://amzn.to/3HpeB6Z
- じょあんなさん「教師の本音 生徒には言えない先生の裏側」 (SB新書) 静岡の元教師すぎやま (著) https://amzn.to/4lrLXzX
- にしやまさん「口の立つやつが勝つってことでいいのか」青土社 頭木 弘樹 (著) https://amzn.to/476TCjH
共有予定の本
「苦しみとともに生きる人びとが直面している世界を表し出す。そこにエスノグラフィのもっとも良質な成果が宿るのです。」
『タイミングの社会学』(紀伊國屋じんぶん大賞2024第2位)の著者による、待望の入門書。
生活を書く、それがエスノグラフィの特徴です。そして、もっとも良質なエスノグラフィの成果は、 苦しみとともに生きる人びとが直面している世界を表し出すところに宿るものです。もともと人類学で発展したこの手法は、シカゴ学派を拠点に、 社会学の分野でも広がっていきました。本書では、5つのキーワードに沿って、そのおもしろさを解説していきます。予備知識はいりません。ぜひ、その魅力を体感してください。
「エスノグラフィ入門」 (ちくま新書 ) 石岡 丈昇 (著)
10年以上中学校教諭を勤めた私が、教師の裏側を明かします。
「教師の本音 生徒には言えない先生の裏側」 (SB新書) 静岡の元教師すぎやま (著)
「先生に相談しても迷惑じゃない?」「不登校で将来が心配」といった保護者が抱える悩みから、「『成績を上げろ』と5時間監禁される」「実は熱血教師が学校をダメにしている」といった気になる現場の実態まで。保護者、教師、そしてすべての人が子どもの未来のために何ができるか、考えるきっかけになることを願って、書きました。SNSの総フォロワー数70万人超!日本一バズっている元教師が包み隠さず話します!
思いをうまく言葉にできないほうが、当然なのだ。本当なのだ。
「口の立つやつが勝つってことでいいのか」青土社 頭木 弘樹 (著)
どうしても理路整然とは話せない知人、酔うと後悔ばかり話し出す友人、洗面台で流されかけている小虫、授業中に夫の死を語りつづける先生……。弱いものたちのなかにこそ、陰影のある物語は生まれてくる。『絶望名人カフカの人生論』で知られる文学紹介者による、初のエッセイ集。
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