驚きも喜びも一瞬なもんざです。
3月15日土に受検したTOEICの結果が3月21日金に届きました。
前回は765点でしたが、今回は820点。
ようやく800点に到達できてうれしいです。
ささやかですが、好きなアイスクリームを買って幸せを満喫してました。
しかし、もうちょっとで850点だったのに、なんで間違えるかなぁ。
私は読解のひっかけ問題に、コロッと騙されるんですよねぇ。
日本語の読解力がイマイチなのも課題だし。。。
ようやく試験勉強が面白くなってきたので、もうちょっと頑張ります。
進捗報告
今月みなさんと共有するのは、こちらです。
「向谷地さん、幻覚妄想ってどうやって聞いたらいいんですか?」 (シリーズ ケアをひらく) 白石正明・向谷地生良 (著) 医学書院 https://amzn.to/41yhnhB
今回は、前回に引き続き、第4章「知はいかにして真実の地位に就くのか?」から印象に残ったところを共有します。
発言した言葉そのものと、その発言が意図する内容は必ずしも一致せず、その隙間を埋めるのが幻覚妄想ではないか、という仮説を社会学者の大澤真幸さんは読者に示します。
引用「客観的に見て、幻覚や妄想がーーそれらが含意している内容がーー正しいかどうか、ということは別問題だ。だが、幻覚や妄想を呼び寄せる原因には、妥当な根拠がある。原因は<知>と<真実>のあいだに不可避に生じてしまう空隙だ。その空隙はどうしても埋められなくてはならない。実際、誰もが空隙を埋めている」
(4.<知>と<真実>の必然的な一致/第4章「知はいかにして真実の地位に就くのか?」)
この<知>と<真実>のあいだが、耐えられないほど大きいと感じる敏感な人は、幻覚や妄想を呼び寄せ、それが非常な苦痛や苦労をもたらす場合もある、という。
この苦痛を緩和する役割を果たすものとして、ソーシャルワーカーの向谷地さんが行っている「当事者研究」が機能する。
それは、最初から<真実>と合致する<知>をもたらせるからなのだ。
引用「精神に病をかかえている人たちが、誰かに助けを求めたときに最初に出会うのも、このように支配の発話である。彼らは(広い意味での)命令や禁止の言葉を聞かされる。「元気を出しなさい」「爆発してはいけない」「そんな妄想は捨てなさい」等々。もちろん、この種の命令は、患者にとっての<真実>とは何の関係もなく、いかなる効能もない。患者の苦しみを倍加するだけだ」
(5.言語行為 支配のための発話/第4章「知はいかにして真実の地位に就くのか?」)
このあたりの分析を読んで、人間にとって言葉は本当に精神を支える重要な柱であること、人は他者との意思疎通や相互理解なしには生きていけないのだな、と再認識しました。
老人の介護や老人性痴呆に関する本を、ここ数年で何冊か読みましたが、繋がってくるところがいろいろあって、びっくりしています。
今日も読んでくださってありがとうございます。また明日もよろしくお願いします。
参加者(2名)
- もんざ「向谷地さん、幻覚妄想ってどうやって聞いたらいいんですか?」 (シリーズ ケアをひらく) 白石正明・向谷地生良 (著) 医学書院 https://amzn.to/41yhnhB
- にしやまさん「サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠」(文藝春秋) ジリアン・テット (著), 土方 奈美 (翻訳) https://amzn.to/4kEz8TY
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共有予定の本
へぇー」がひらくアナザーワールド!!精神医療の常識を溶かし、対人支援の枠組みを更新しつづける「べてるの家」の向谷地生良氏。当事者がどんな話をしても彼は「へぇー」と興味津々だ。その「へぇー」こそがアナザーワールドの扉をひらく鍵だったのだ!大澤真幸氏の特別寄稿「〈知〉はいかにして〈真実〉の地位に就くのか?」は“良心的兵役拒否者”である向谷地氏に言語論から迫る必読論文。
「向谷地さん、幻覚妄想ってどうやって聞いたらいいんですか?」 (シリーズ ケアをひらく) 白石正明・向谷地生良 (著) 医学書院 https://amzn.to/41yhnhB
世界の金融システムがメルトダウンし、デジタル版ウォークマンの覇権をめぐる戦いでソニーがアップルに完敗し、ニューヨーク市役所が効率的に市民サービスを提供できない背景には、共通の原因がある。それは何か――。謎かけのようなこの問いに、文化人類学者という特異な経歴を持つ、FT紙きってのジャーナリストが挑む。
「サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠」 (文春文庫)ジリアン・テット (著), 土方 奈美 (翻訳) https://amzn.to/4kEz8TY
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