かっこいいなぁと思ったもんざです。
マンガ大賞2024の第三位と第四位の本を読みました。
期間限定無料とkindleアンリミテッド対象だったし、絵と物語が私好みだったので選びました。
第三位「神田ごくら町職人ばなし」坂上暁仁 https://amzn.to/4h60rEw
第四位「平和の国の島崎へ」濱田轟天, 瀬下猛 https://amzn.to/4hga7MN
坂上さんの本は、紙の本で所有して本棚に入れておきたい感じ。
桶屋、紺屋、刀鍛冶、畳職人、左官屋など江戸時代の職人生活を描いています。
著者自身も職人気質だろうと思わせる丁寧で緻密な絵柄です。
濱田さんの本も、おなじくリアリティと迫力ある絵柄が楽しめました。
こちらはSFミステリーのような物語で暴力シーンも多いのですが岩明均が好きなら大丈夫。
どちらも読んだあとに、日々の生活を大切に生きようと思える内容だったので読んで良かったです。
進捗報告
今月みなさんと共有するのは、こちらです。「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか」エマニュエル・トッド (著), 大野 舞 (翻訳) 文藝春秋 https://amzn.to/3Ptqfy7
この本は終章まで含めると全部で12章です。各章から印象に残ったところを紹介していきます。
今回は、第8章「米国の本質ー寡頭制とニヒリズム」から。
この章を読んでいたら、2024年のマイベスト本に選んだフィッシャーの「依存症と人類」を思い出させる部分もありました。
引用「この世界は、もはや「リベラルな覇権」を目指す世界などではない。国際的な均衡を考慮し、自国の利益に従って、他のさまざまな大国に影響力を及ぼし(バランシング)、自国の勢力を維持することで満足すべき世界だ。アメリカは世界一の軍事大国だが、世界を直接支配する能力はない」
第8章「米国の本質ー寡頭制とニヒリズム」
引用「アメリカは、フランス、ドイツ、ロシア、日本、中国、イギリスのように、自らの生存のために戦ったことが一度もない国である。本章とそれに続く二章において、現在の情勢では、実はアメリカが大きなリスクを負っていることを示したい」
第8章「米国の本質ー寡頭制とニヒリズム」
引用「今日のアメリカに私が見るのは、思想面における危険な「空虚さ」と強迫観念として残存している「金」と「権力」である。金と権力は、それ自体が目的や価値観にはなり得ない。この空虚が、自己破壊、軍国主義、慢性的な否定的姿勢、要するにニヒリズムへの傾向をもたらす」
第8章「米国の本質ー寡頭制とニヒリズム」
アメリカは先進国のなかで唯一、平均余命が全体的に低下している。
2014年78.8歳→2021年76.3歳(2021年英80.7歳、独80.9歳、日84.3歳)
未来を予告する指標としての乳幼児死亡率は5.4人。(2020年ユニセフ統計。ロシア4.4、英国3.6、日本1.8)
引用「しかしさらに驚くべきなのは、この死亡率の上昇が、世界で最も高額な医療費を伴っていることである。(中略)さらに悪いことがあり、ここで「ニヒリズム」の概念の妥当性が完全に明らかになる。(中略)私がここで言及しているのは、オピオイド・スキャンダルである。(中略)この現象こそが、45歳から54歳の白人男性の死亡率の増加の説明となる。つまり、ここから見えてくるのは、結果として自国民の一部を荒廃させて何とも思わないような一部上流階級の背信行為である。本当に恥ずべきことだが、ここでは専門的な立場にとどまろう。要するにこれが「道徳ゼロ状態」なのである」
(第8章「米国の本質ー寡頭制とニヒリズム」
ここでは一般に公表されている統計数値と歴史的な考察から現状を分析する著者の手腕を学ぶことができます。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(5名)
- もんざ「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか」エマニュエル・トッド (著), 大野 舞 (翻訳) 文藝春秋 https://amzn.to/3Ptqfy7
- りんさん「死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説」田坂広志 (著)光文社 https://amzn.to/4gJRal8
- にしやまさん「ムダがなくなり、すべてがうまくいく 本当の時間術」望月 俊孝 (著)すばる舎 https://amzn.to/4fWsmFi
- じょあんなさん「超加速経済アフリカ―LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図 」椿 進 (著)東洋経済新報社 https://amzn.to/42kd3TA
- Treeさん「技術革新と不平等の1000年史」ダロン・アセモグル (著), サイモン・ジョンソン (著), 鬼澤 忍 (翻訳), 塩原 通緒 (翻訳)早川書房 https://amzn.to/4hhvugb
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共有予定の本
米国と欧州は自滅した。 日本が強いられる「選択」は?
ロシアの計算によれば、そう遠くないある日、ウクライナ軍はキエフ政権とともに崩壊する。
「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか」エマニュエル・トッド (著), 大野 舞 (翻訳) 文藝春秋
戦争は“世界のリアル”を暴く試金石で、すでに数々の「真実」を明らかにしている。勝利は確実でも五年以内に決着を迫られるロシア、戦争自体が存在理由となったウクライナ、反露感情と独経済に支配される東欧と例外のハンガリー、対米自立を失った欧州、国家崩壊の先頭を行く英国、フェミニズムが好戦主義を生んだ北欧、知性もモラルも欠いた学歴だけのギャングが外交・軍事を司り、モノでなくドルだけを生産する米国、ロシアの勝利を望む「その他の世界」……
「いま何が起きているのか」、この一冊でわかる!
死後、我々はどうなるのか。「肉親」と再会できるのか。「前世の記憶」「輪廻転生」は、全くの迷信なのか。なぜ、「死者との交信」が起こるのか。「幽霊」や「地縛霊」という現象の正体は何か。我々の「未来」と「運命」は、すでに決まっているのか。なぜ、無数の人々が「神」や「仏」を信じてきたのか。なぜ、「最先端の科学の知見」と「最古の宗教の直観」が一致するのか――。この本を読み終えたとき、あなたの人生が変わる。
「死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説」田坂広志 (著)光文社
「いつも時間がない」「集中力や生産性を上げたい」「限られた時間を充実したものにしたい」……時間術本としてそんな想いに120%応え、ストレートにその方法を伝授。さらに人間が持つ本来のパフォーマンスの可能性を見つめ、人生を豊かにし、レベルアップするコツが1冊で身につきます。数ある「時間管理本」の決定版を目指したのが本書。日常の生産性や充実度、幸福度を上げたいと思っている……そんなすべての人へ!
「ムダがなくなり、すべてがうまくいく 本当の時間術」望月 俊孝 (著)すばる舎
大前研一氏推薦! “人類発祥の地「アフリカ」がいよいよ来た!” この本は、現地情報×ファクトフルネスで、30年前の頭を切り替える新感覚ビジネスパーソンの教養書です! たとえば、次のことはすべて、アフリカのファクトフルネスです!
「超加速経済アフリカ―LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図 」椿 進 (著)東洋経済新報社
繁栄を極めたローマ帝国はなぜ滅びたのか? 産業革命がイングランドからはじまった理由とは? 共産主義が行き詰まりソ連が崩壊したのはなぜか? 韓国と北朝鮮の命運はいつから別れたのか? 近年各国で頻発する民衆デモの背景にあるものとは? なぜ世界には豊かな国と貧しい国が生まれるのか——ノーベル経済学賞にもっとも近いと目される経済学者がこの人類史上最大の謎に挑み、大論争を巻き起こした新しい国家論。
「技術革新と不平等の1000年史」ダロン・アセモグル (著), サイモン・ジョンソン (著), 鬼澤 忍 (翻訳), 塩原 通緒 (翻訳)早川書房
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