9. 読書会(勉強会)カウントダウンコラム1. Zoom読書会

読書会までラスト4日/道徳心のなさ

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9. 読書会(勉強会)
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そりゃ虫歯になるわ、と思ったもんざです。
最近ようやく毎日デンタルフロス(糸巻きタイプ)を使えるようになりました。

手で歯磨き→電動歯ブラシ

この変化で、もう自分的にはOKだと思っていました。
でも全然ダメ。

しっかり磨いたと思ってフロスをしたら、歯の隙間から何かが出てくるのを見てとギョッとしました。

歯間と歯肉の汚れがフロスじゃないと取れない。
電動歯ブラシで磨くだけでは不十分。

自分が虫歯になった理由が良く分かりました。

私は自分の父母が入れ歯で苦労していることが反面教師になって、近年特に歯を大切にする意識が非常に高まりました。

そんなわけで歯のお手入れに時間をかけています。
電動歯ブラシ、デンタルフロス、リステリンの3点を寝る前の儀式にし、朝も起きたら、すぐに歯磨きする。

口内環境は衛生面だけじゃなくて栄養も関係しているので、そこも気を付けないといけませんけどね。

進捗報告

今月みなさんと共有するのは、こちらです。「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか」エマニュエル・トッド (著), 大野 舞 (翻訳) 文藝春秋 https://amzn.to/3Ptqfy7

この本は終章まで含めると全部で12章です。各章から印象に残ったところを紹介していきます。

今回は、第10章「ワシントンのギャングたち」から。

著者は「ワシントン村」に生息する「ブロッブ(Blob)」〔ネバネバした物体〕と呼ばれる指導者層の人々についての考察を展開するのですが、ここでもユーモアを交えながら冷徹な現状分析と辛辣な批判が繰り出されています。

引用「ここからは人類学者の目を通し、虫眼鏡を片手に、アメリカという病める大国の外交政策を具体的に指揮している集団の検討を進める。特殊な慣習を持ち、その趣向と決断によって、結果的に西洋をロシアとの戦争にまで導いてしまったこの部族はいかなる存在なのか」

第10章「ワシントンのギャングたち」

引用「指導者層の未来は、大学を見ればわかる。名門大学のうちハーバード、イェール、プリンストンという将来の寡頭制のメンバーを輩出する「聖なる場所」の学生人種別割合を見てみよう。白人はまだアメリカ全人口の61%を占めているが、三大大学においてはわずか46%である」

第10章「ワシントンのギャングたち」

バイデン内閣官僚の人種比率、大学の人種比率を考察することで、白人の優位性が低下していることを示します。

著者は有色人種差別が解消された偉業を称えつつも、WASP(白人エリート)の消滅が社会学的に意味するものを読者に示します。

引用「1945年から1965年のアメリカは、個人的絆で結ばれた均質で首尾一貫したエリート集団に統治されていた。このエリートたちは、プロテスタンティズムの良いところは守り、悪いところは克服し、国内の他の人々と同じように共通の道徳規範に従っていた。すなわち、血税としての兵役と税金を義務として受け入れていたのである。(中略)だが今日、「ワシントン村」は共通の道徳心を失った個人の寄せ集めでしかなくなっている」

第10章「ワシントンのギャングたち」

アメリカの外交政策に関わる専門家は、閉鎖的であり、個人的な利益を見出している(事態が過熱するほど自分の利益になる)ため、必要以上に脅威を誇張し、好戦的になるのだ、と著者は指摘しています。

「依存症と人類」で描かれていた依存症政策に関わる米国政府の役人も、そこに個人的な利益を見出していたことが描かれていたので、デジャヴを感じました。

事態を改善させるよりも、維持または激化させたほうが自分個人にメリットがあるから、という理由で、苦しむ他者を踏みにじる政策を継続する道徳心のない権力者が野放しになっている社会を、いったい誰が変化させられるのでしょうか。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

参加者(5名)

  1. もんざ「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか」エマニュエル・トッド (著), 大野 舞 (翻訳) 文藝春秋 https://amzn.to/3Ptqfy7
  2. りんさん「死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説」田坂広志 (著)光文社 https://amzn.to/4gJRal8
  3. にしやまさん「ムダがなくなり、すべてがうまくいく 本当の時間術」望月 俊孝 (著)すばる舎 https://amzn.to/4fWsmFi 
  4. じょあんなさん「超加速経済アフリカ―LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図 」椿 進 (著)東洋経済新報社 https://amzn.to/42kd3TA
  5. Treeさん「技術革新と不平等の1000年史」ダロン・アセモグル (著), サイモン・ジョンソン (著), 鬼澤 忍 (翻訳), 塩原 通緒 (翻訳)早川書房 https://amzn.to/4hhvugb

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共有予定の本

米国と欧州は自滅した。 日本が強いられる「選択」は?

ロシアの計算によれば、そう遠くないある日、ウクライナ軍はキエフ政権とともに崩壊する。
戦争は“世界のリアル”を暴く試金石で、すでに数々の「真実」を明らかにしている。勝利は確実でも五年以内に決着を迫られるロシア、戦争自体が存在理由となったウクライナ、反露感情と独経済に支配される東欧と例外のハンガリー、対米自立を失った欧州、国家崩壊の先頭を行く英国、フェミニズムが好戦主義を生んだ北欧、知性もモラルも欠いた学歴だけのギャングが外交・軍事を司り、モノでなくドルだけを生産する米国、ロシアの勝利を望む「その他の世界」……
「いま何が起きているのか」、この一冊でわかる!

「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか」エマニュエル・トッド (著), 大野 舞 (翻訳) 文藝春秋

死後、我々はどうなるのか。「肉親」と再会できるのか。「前世の記憶」「輪廻転生」は、全くの迷信なのか。なぜ、「死者との交信」が起こるのか。「幽霊」や「地縛霊」という現象の正体は何か。我々の「未来」と「運命」は、すでに決まっているのか。なぜ、無数の人々が「神」や「仏」を信じてきたのか。なぜ、「最先端の科学の知見」と「最古の宗教の直観」が一致するのか――。この本を読み終えたとき、あなたの人生が変わる。

「死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説」田坂広志 (著)光文社

「いつも時間がない」「集中力や生産性を上げたい」「限られた時間を充実したものにしたい」……時間術本としてそんな想いに120%応え、ストレートにその方法を伝授。さらに人間が持つ本来のパフォーマンスの可能性を見つめ、人生を豊かにし、レベルアップするコツが1冊で身につきます。数ある「時間管理本」の決定版を目指したのが本書。日常の生産性や充実度、幸福度を上げたいと思っている……そんなすべての人へ!

 「ムダがなくなり、すべてがうまくいく 本当の時間術」望月 俊孝 (著)すばる舎 

大前研一氏推薦! “人類発祥の地「アフリカ」がいよいよ来た!” この本は、現地情報×ファクトフルネスで、30年前の頭を切り替える新感覚ビジネスパーソンの教養書です! たとえば、次のことはすべて、アフリカのファクトフルネスです!

「超加速経済アフリカ―LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図 」椿 進 (著)東洋経済新報社

繁栄を極めたローマ帝国はなぜ滅びたのか? 産業革命がイングランドからはじまった理由とは? 共産主義が行き詰まりソ連が崩壊したのはなぜか? 韓国と北朝鮮の命運はいつから別れたのか? 近年各国で頻発する民衆デモの背景にあるものとは? なぜ世界には豊かな国と貧しい国が生まれるのか——ノーベル経済学賞にもっとも近いと目される経済学者がこの人類史上最大の謎に挑み、大論争を巻き起こした新しい国家論。

「技術革新と不平等の1000年史」ダロン・アセモグル (著), サイモン・ジョンソン (著), 鬼澤 忍 (翻訳), 塩原 通緒 (翻訳)早川書房

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