5年で日本語が話せるようになるってすごいと思ったもんざです。
うちの近所に、私がよく利用する狭い居酒屋があります。
ご飯メニューの価格が手ごろで美味しいのと、夕方の早い時間に行くと空いているので、よく行くようになりました。
この前の月曜に、晩御飯を食べにいったら、男性1人と女性2人のお客さんがいて、ママさんが私のことを日本人の常連さんなのよ、と紹介してくれました。
1人の女性が「こんにちは。私は日本に5年住んでいました」と日本語で話しかけてくれて、すこし世間話をしました。
日本語、英語、タガログ語を織り交ぜながら、3人と話すと男性はこの店のオーナーらしく、どうも、その女性二人にお酒をごちそうしている様子でした。
女性たちは2人ともセクシーでおしゃれなかんじ。
30代くらいに見えましたが40代とのこと。
マンション販売の仕事をしているそうです。
しかし、オーナーが浮かない顔をしていたのが気になる。
もしかしたら、あんまり儲かってないのかもしれないな、この店は、などと余計なことを考えていました。
進捗報告
さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。
「労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~」 (光文社新書) ブレイディ みかこ (著)
今回も、第一部 地べたから見たブレグジットの「その後」から印象に残ったところを共有します。
なんとなく英国と米国は、英語圏だし、共通点が多そうなイメージで捉えがちです。
でも政治体制も異なるので、当然ですが、ずいぶんと異なる部分も多いようです。
著者の指摘で特に面白いと思ったのは、「アメリカは排外主義と自己責任論が結びついている」という点、「イギリスでは緊縮財政が排外主義を助長した」、という2点です。
米国では、移民に対してネガティブな考えを持つ人々は、誰でも平等に使える社会保障制度に対しても反対の立場をとっているというのだ。
米国の場合、排外主義と自己責任論は結びついており、それが右派・保守派の特徴になっているが、英国や欧州ではそこがねじれているというのだ。
英国はもともと移民を寛容に受け入れてきた歴史をもちます。
それが2010年に労働党から保守党へ政権が移ったところからおかしな状況になります。
保守党が4年間で約12兆円を削減(25%前後の予算削減)するという強硬策を実施したので、国立病院の閉鎖病棟が増え、公立学校の教員が減り、ホームレスが増え、公務員ストが頻発するようになりました。
経済学者から「危険」という批判も受けながら、数十万人規模での公務員解雇と賃金凍結、公共サービスの縮小、大学授業料の大幅値上げ、福祉削減など、保守党は財政投資の大胆な削減を進めていった
インフラや公共サービスの劣化、低下により、英国民の移民への寛容度が大きく下がったのだ、という著者の考察には、うなずけるものがあります。
イソップの「北風と太陽」をちょっと思い出してしまいました。
急いては事を仕損じる。。。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(3名)
- もんざ 「労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~」 (光文社新書) ブレイディ みかこ (著)
- じょあんなさん(選書中)
- にしやまさん「言ってはいけない―残酷すぎる真実―」(新潮新書) 橘玲 (著)
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共有予定の本
2016年の英国EU離脱派の勝利。海外では「下層に広がる排外主義の現れ」とされたが、英国国内では「1945年以来のピープル(労働者階級)の革命」との声も多かった。世界で最初に産業革命、労働運動が起きたイギリスでは労働者こそが民主主義を守ってきた。ブレグジットは、グローバル主義と緊縮財政でアウトサイダーにされた彼らが投じた怒りの礫だったのだ――。英国在住の注目の著者がど真ん中から現状と歴史を伝える。
<内容:Amazon 書誌情報より> 「労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~」 (光文社新書) ブレイディ みかこ (著)
ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない。
この社会にはきれいごとがあふれている。人間は誰しも平等で、努力すれば必ず報われ、〝見た目″はそれほど大した問題ではない――だが、それらは絵空事である。往々にして、努力は遺伝に勝てない。知能や学歴、年収、犯罪癖も例外ではなく、美人とブスの「美貌格差」は生涯で約3600万円もある。また、子育ての苦労や英才教育の多くは徒労に終わる……。進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が次々と明かす「残酷すぎる真実」。読者諸氏、遺伝、見た目、教育、性に関する、口には出せない「不愉快な現実」を今こそ直視せよ!
<内容:Amazon 書誌情報より>「言ってはいけない―残酷すぎる真実―」(新潮新書) 橘玲 (著)