こういう話に惹かれるのはなぜだ?と思うもんざです。
中小企業の営業マンが値上げ交渉したら、大企業から検討するという回答を得たものの、その後、入札が開始され失注したというお話。
後日談として、大企業の組合は賃上げ交渉に成功して、給与アップが決定したとのこと。切ない。
[中小企業、価格に転嫁できませーん。 – Everything you’ve ever Dreamed](https://delete-all.hatenablog.com/entry/2024/03/15/020000)
ホントの話かどうかは分かりませんが、非常にリアリティがあり、引き込まれました。
当事者からすれば憤懣やるかたない出来事でしょうが、怒りを直截的に表さず、第三者的に距離感を保った視点で、ユーモラスに描く力量に圧倒されます。
最近、腹が立つことがいくつかあったので、こんなふうに物語化してみるのも面白そうだなと考えています。
進捗報告
さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。
「永遠のファシズム」 (岩波現代文庫) ウンベルト・エーコ (著), 和田 忠彦 (翻訳)
今回も、湾岸戦争当時のイタリア知識人の様子が描かれている「戦争を考える」から印象に残った部分を共有します。
一部の人びとの眼に、戦争に臨んで知識人が沈黙していると映ったものは、おそらく戦争の渦中にあってメディアを通じて戦争を語ることに対する知識人の怖れだったのだろう。実際それは、メディアが戦争の一部であり、その道具であることが単純すぎるくらい明らかである以上、メディアを中立地帯と考えることは危険だという理由によるものだっただろう。
「戦争を考える」(1991)「永遠のファシズム」 (岩波現代文庫) ウンベルト・エーコ (著), 和田 忠彦 (翻訳)
テレビや新聞によってもたらされる情報を単純に信じるわけにはいきません。
営利企業にはスポンサーがいて、利害関係の調整が必要になるから、メディアだから中立だとは言えないからです。
情報の目利きをするのは知識と訓練が必要で、大量の情報がインターネットにあふれる現代においては、もはや常識として求められるレベルです。
そのうちに、フェイクニュースや、陰謀説などをAIがチェックするしくみができるかもしれませんね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
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参加予定(2名)
共有予定の本
現代イタリアの代表的知識人による政治的・社会的発言集。湾岸戦争、ネオナチの台頭、難民問題など、執筆当時のアクチュアルな問題を取り上げつつ、ファジーなファシズムの危険性を説く。さらに知識人の責任、メディアの役割、信仰なき者にとっての道徳的確信の根拠など、現代の思想的課題を鋭く問い詰めた、まさに今読まれるべき問題提起の書。
<内容:アマゾン商品説明より>「永遠のファシズム」 (岩波現代文庫) ウンベルト・エーコ (著), 和田 忠彦 (翻訳)
本書では、主にWeb での情報発信を念頭におきながら、「編集者の視点をもって執筆する力」(これを本書では、「編集執筆力」と呼ぶことにします)を解説していきます。
文章力は生まれもった才能だと言われたりしますが、編集執筆力は才能ではありません。「相手がいつも使っている言葉を使う」「相手の価値観にそった言葉や表現を選ぶ」など、ポイントを押さえることで伸ばしていくことができます。
<内容:アマゾン商品説明より>「才能に頼らない文章術」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)上野郁江 (著)
つまりこれは、誰もが身につけられるスキルなのです。本書では、編集スキルを31 の編集の文法として体系化したものを、あますところなく紹介します。そして、これらをまとめたのが「編集の文法チェックシート」です。これを活用し、相手の価値観にそって文章を組み立てていくことで、共感や信頼を得られる文章が書けるようになります。