これは覚えておかなくちゃ、と思ったもんざです。
友人に英語で、父の状態を説明するため「血液をサラサラにする薬を服用している」と言おうとして考え込みました。
調べたところ「taking a blood thinner」が伝わる英語だと分かりました。(専門用語 anticoagulant/抗凝血薬)
[薬に関する英語表現|リクルートドクターズキャリア]
(https://www.recruit-dc.co.jp/archives_english/no0901/)
[すぐに使える医療英会話|リクルートドクターズキャリア]
(https://www.recruit-dc.co.jp/archives_english/)
これはドクター向けのサイトですが、患者さん側から読んでも面白く、いざという時に役立ちそうです。
知的手段の欠如が問題
さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。
「永遠のファシズム」 (岩波現代文庫) ウンベルト・エーコ (著), 和田 忠彦 (翻訳)
1995年に著者がコロンビア大学のシンポジウムで講演した「永遠のファシズム」から、印象に残ったところを共有します。
ここまでお話してきた首尾一貫しないイメージは、ファシズムの寛容性に起因するものではありません。その政治的・イデオロギー的なまとまりのなさが生んだ実例なのです。けれどそれは「秩序立ったまとまりのなさ」とでもいうべき、構造化された混乱でした。哲学的にみれば、ファシズムは、いたるところで蝶番が外れていましたが、情動的側面からみれば、いくつかの原型に揺るぎなく結びついていたのです
「永遠のファシズム」(1995)「永遠のファシズム」 (岩波現代文庫) ウンベルト・エーコ (著), 和田 忠彦 (翻訳)
ファシズム期の20年間においてイタリアがどのような状態だったのかを説明したあとに、この言葉が続きます。
この時期に新しい思想が交流する場が生まれ、体制に異論を表明する文学的抗議があったけれど、それが許容されていたのは、党幹部がバカだったから、という指摘も。
こうした事態が生じたのは、なにもファシスト党の幹部たちが寛容だったからではなく、統制に必要な知的手段のもちあわせが皆無に近かったからにほかなりません
「永遠のファシズム」(1995)「永遠のファシズム」 (岩波現代文庫) ウンベルト・エーコ (著), 和田 忠彦 (翻訳)
この「寛容」とも見えるものの実態が、知性の欠落によるものだという見立ては、記憶しておくべき重要なポイントだと思います。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
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参加予定(2名)
共有予定の本
現代イタリアの代表的知識人による政治的・社会的発言集。湾岸戦争、ネオナチの台頭、難民問題など、執筆当時のアクチュアルな問題を取り上げつつ、ファジーなファシズムの危険性を説く。さらに知識人の責任、メディアの役割、信仰なき者にとっての道徳的確信の根拠など、現代の思想的課題を鋭く問い詰めた、まさに今読まれるべき問題提起の書。
<内容:アマゾン商品説明より>「永遠のファシズム」 (岩波現代文庫) ウンベルト・エーコ (著), 和田 忠彦 (翻訳)
本書では、主にWeb での情報発信を念頭におきながら、「編集者の視点をもって執筆する力」(これを本書では、「編集執筆力」と呼ぶことにします)を解説していきます。
文章力は生まれもった才能だと言われたりしますが、編集執筆力は才能ではありません。「相手がいつも使っている言葉を使う」「相手の価値観にそった言葉や表現を選ぶ」など、ポイントを押さえることで伸ばしていくことができます。
<内容:アマゾン商品説明より>「才能に頼らない文章術」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)上野郁江 (著)
つまりこれは、誰もが身につけられるスキルなのです。本書では、編集スキルを31 の編集の文法として体系化したものを、あますところなく紹介します。そして、これらをまとめたのが「編集の文法チェックシート」です。これを活用し、相手の価値観にそって文章を組み立てていくことで、共感や信頼を得られる文章が書けるようになります。