2024年2月16日(金)から19日(月)までボホール島に行ってきましたので、忘れないうちに、旅の記録を残しておきます。
旅の目的は、目的はターシャという世界最小のメガネザルを見ること、そしてラボック川での蛍鑑賞でした。
空気がきれいで、ほぼ真上に、くっきりとしたカシオペア座を発見できたのもうれしかったですね。
蛍
私たちはツアーに申し込まず、運転手さんの紹介先で、蛍を見ることに。
暗くなるまえに到着したので、日暮れを待ちながら、ラボック川の蛍鑑賞ツアーを企画運営しているマイケルさんから、話を聞くことができました。
コロナと台風水害で壊滅的な被害を受けたけれども、なんとか生き残ってきた、幸いみんな生きているし、神様がいて、みんなで助け合っているから、と笑顔で話すマイケルさん。彼のタフさに心を動かされました。
自分で撮影した画像とガイドさんが撮影してくれた動画を合体させて蛍鑑賞の様子を再現したものをYouTubeにアップロードしました。プテロプティクス・マクデルモッティ蛍/Pteroptyx Macdermotti(Pteroptyx 属、Lampyridae)はフィリピンに生息する蛍です。(1970 年にBallantyne と Mclean によって初めて分類命名)
船には3人のガイドさんが乗ってくれて、オスとメスの2種類の蛍がいること、音に反応して光を発することなどを説明してくれたり、サギが集団で眠っている木々なども見せてくれました。
エンジンを切って、蛍の木に近づいて、捕まえた蛍を1匹、手渡してくれたので、手の中で光る様子を観察することもできました。私が子どもの頃に日本で見たボタルより、少し小型で細長い気がします。発光する部位は同じようにお尻の部分でした。
明るい月夜で蛍の光が弱いとガイドさんは説明してくれましたが、月とオリオン座、そして幻想的な蛍の光をボートの夜風。
ルソーの描く蛇使いの女を思わせるような幻想的な夜のリバークルーズは忘れられない景色です。
Catalogue of Life : Pteroptyx macdermotti McLean in Ballantyne and McLean, 1970
1世紀ぶりの発見、新種のホタルがシンガポールを照らし出す|ASEAN科学技術ニュース|Science Portal ASEAN ASEANの科学技術の今を伝える
チョコレートヒルズ
御椀をうつ伏せにしたような地面の隆起が50平方キロに渡って1268-1776個も一定の間隔で並ぶ不思議な場所です。
1つの丘の高さは30-120mとさほど大きくないのですが、心臓破りの階段を登って、展望台の頂上にたどり着くとに周囲360°の見晴らしの良さに驚きます。
以下はフィリピンの文化を説明しているサイトのタガログ語を翻訳しました。
これらの隆起の形成についてはいくつかの説があります。 地下にある火山の移動や何年も前の噴火の結果だという人もいれば、大規模な土地変動の結果として海から隆起したサンゴ石灰岩の堆積物からできたもので、丘は数千年にわたる土壌浸食によって形成されたものだとする地質学者もいます。
これらの科学的説明とは別に神話的な伝説もあります。 別の惑星から来た存在によって作られたと言う説もあります。 この地域の長老たちによれば、この丘は人間の女性アロヤと恋に落ちた巨人アロゴが作り出したもの。アロヤが死んだとき、巨人は深く悲しみ、激しく泣いたので地面に落ちた巨人の涙がこの丘を生んだのだとか。
ロマンチックですね。ちょっと日本昔話を思い出しました。
ターシャ
手のひらサイズのメガネザルは、フィリピンだけでなく、インドネシアなどでも見られるようですね。ブリタニカで調べて初めて知りました。ターシャだけを観察できるように作られたミニ動物園は、ツアー観光客が続々と訪れていました。
動物園のスタッフの人にお願いすれば、ターシャが眠っている木と一緒にスマホで写真撮影もしてくれます。(入場料とは別でチップを50ペソほど渡してました)
メガネザル (メガネザル科) は、フィリピンを含む東南アジアのさまざまな島々でのみ見られる、約 13 種の小型の跳躍霊長類の総称です。 メガネザルはキツネザルとサルの中間の形態で、長さは約2倍の尾を除いてわずか約9~16cm(3.5~6インチ)です。 メガネザルは夜行性であり、よく発達した嗅覚を持っているという点でキツネザルに似ています。 しかし、サル、類人猿、人間と同様に、彼らの鼻は乾燥していて毛で覆われており、キツネザルのように湿っていてハゲているわけではありません。 目と胎盤も構造が似ています。(ブリタニカを日本語にグーグル翻訳)
Tarsier | Description, Species, Habitat, & Facts | Britannica
ツアー比較
日本語で検索してツアーを探したら、プランによってお値段の差がけっこう大きいようです。
英語が話せる人なら、現地に到着してから、地元の人に聞いて申し込みしたほうが安上がり。
でも事前に予約しておける安心感もあるので、このあたりはお好みですね。
Expedia
エクスペディアは少しお値段がたかめ。でも、セブ島からの往復送迎の1日ツアーは、セブ島とボホール島の両方を楽しみたい人には便利そうです。
ロボック川クルーズと魅惑のボホール島ツアー セブからの往復送迎ボホールデイツアーklook
私は個人的にklookをよく利用しています。アプリのユーザビリティが非常に高く使いやすい。
今回は同行してくれたマニラの友人が空港でタクシー運転手さんと交渉して個別に契約したので、アプリで予約したのはオセアニアリゾート(サウスパームスリゾート)の1日パスだけ。お得な価格で高級ビーチリゾートの一部を限定で利用できるので期待していきましたが、残念ながら、私には合わなかったかなぁ。
シーカヤックも含まれているプランだったので、それが楽しみだったのに、強風でチャレンジできず、結局、あきらめちゃったので。
美しいビーチで夕方までのんびりと滞在する予定だったのですが、飲食費用がかなり高いこと、月曜だったにも関わらず、限定されたビジタースペースは混雑していて、十分のんびりするスペースが確保できず。
少し泳ぎ、人のいないハンモックでくつろいでいたら、なんと、そこは1日パスでは入れないエリアだと警備員さんにやんわりと注意される始末。
どうりで、そのあたりだけ人が少なかったわけだ。。。そんなわけで、サウスパームリゾートはお昼すぎには撤退。
ボホール郊外 日帰りツアー(Southwest Tours提供)
おいしかったもの
なんといってもBohol Bee Farmのアイスクリームは絶品でした。
毎日食べたかったのに、最終日に食べ損ねたのが悔やまれる。。。
二泊三日の滞在で、なんと3回も食事をしてしまったレストランがここ。D’Best Cafe Shop。
友人が本格的なロシア料理が食べられるらしい、というので半信半疑で行ってみました。
だって、見た目は雑貨屋とカフェを兼ねているような雰囲気。
でも、このお店で?この味?と思うくらい本当に美味なペリメニ、ピエロギ、ロールキャベツが食べられました。
しかも値段が非常にリーズナブル。(このあたりのレストランは、観光地価格でマニラのレストラン並みの値段でした)
食事中も東欧系のお客さんが食べ物をテイクアウトしていくのを何度も見かけ、これは本物だなぁと。
グーグルマップの口コミに絶賛の声が多いのも納得。
タイ料理もおいしかったけど、私にはちょっとソースがスパイシーすぎました。
まとめ
蛍の光は美しいし、ターシャも可愛くて、うれしかった一方で、罪悪感を感じたりもしました。
こうやって人間が自然を観光に利用することは、人間には利益があっても、地球環境的にはデメリットしかないでしょう。
とはいえ、観光地に生きる人々は、それが仕事ですからね。
人間と自然が共存共栄するバランスをどうやって保つのか。
それを考えても、やはり複雑な気持ちになりました。
こちらの記事では、ボートで蛍鑑賞する弊害が指摘されており、やっぱりダメだったか、と落ち込みました。
私自身、もっと自然環境に配慮した観光をできるかどうかを今後の課題にします。Chasing The Dying Lights Of Bohol’s Fireflies
最後に、ガイド、通訳、交渉の役割を務めてくれた友人には本当に感謝しています。
もっとフィリピン国内を旅行してみたくなりました。
驚いたのは、国内線空港が小さくて、おみやげが全く売っていなかったこと。
帰りに何かお菓子を買おうと思ってたのになぁ。
1人分の旅費
航空券4777(マニラから往復 エアアジア)
宿泊2795(2泊3日)
タクシー2000(空港で契約して2日間)
グラブタクシー862(自宅から友人をピックアップして空港まで。通常は500くらいだけど、オーダーを間違えたので高め)
蛍鑑賞1000
食事 1000、500、850 すべて記録していなかった
Klookで1日チケット 588
合計14,372ペソ(約38,522円)