出会いって不思議だなと思うもんざです。
今月の読書会で紹介するのを見送った本ですが、ドキリとする一文がありました。
文学的な人間はものごとを複雑に考えようとし、実はそのことによって実際にものごとをさらに複雑にしてしまっている。不安は現実からくるのではなく、自己意識からくるのだ。たとえば死は生物として自然死であるが、それを恐怖し意味づけるのは人間の自己意識である。
(夢の世界「意味という病」柄谷行人著)
不安は現実から発生していません。
私自身の意識が不安を作り出しています。
この一文に今、出会えたことでスーッと不安が解消されました。
面白いですね。
進捗報告
さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。
「世界の一流は「雑談」で何を話しているのか 」ピョートル・フェリクス・グジバチ (著) クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
今日は「第2章 強いチームをつくる「社内雑談力」の極意」から、著者が日本企業に意識改革を訴えているところを共有します。
この章でお伝えしたいポイントは、海外の企業やビジネスマンは社内の雑談を単なる「親睦」にためではなく、生産性を上げてアウトプット(成果)を出すための重要なツールとして戦略的に活用している……という点です。
(社内コミュニケーションは転換期を迎えている)第2章 強いチームをつくる「社内雑談力」の極意 「世界の一流は「雑談」で何を話しているのか 」ピョートル・フェリクス・グジバチ (著) クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
Googleの事例、社内雑談の重要性、上司の雑談、メンバーの雑談、この4つに分けて具体例が挙げられます。
歴史のある大企業に限らず、日本企業には「黙ってルールに従いなさい」という保守的な会社がまだまだ多いようです。社員同士のダイアログを重視せず、「言われた通りにやりなさい」という、まるで大人と子供のような関係性は、世界でもあまり類がないように思います
(上司の指示や意見は「絶対」と考えられていた)第2章 強いチームをつくる「社内雑談力」の極意 「世界の一流は「雑談」で何を話しているのか 」ピョートル・フェリクス・グジバチ (著) クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
日本がなぜ戦争に負けたのか、敗戦の原因を組織論的に研究した「失敗の本質」(戸部良一ほか著)を以前読みましたが、まさに、グジバチ氏が指摘するポイントが負けた原因のひとつでした。
戦争に負けても治らない体質って、どうしたらいいんでしょうね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(3名)
- もんざ 「世界の一流は「雑談」で何を話しているのか 」ピョートル・フェリクス・グジバチ (著) クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- にしやまさん「選書中」
- りんさん「選書中」
共有予定の本
世界のビジネスシーンで、一流のビジネスマンが交わしているのは、日本的な雑談ではなく、「dialogue(ダイアログ)」に近いものです。
<内容:アマゾン商品説明より>「世界の一流は「雑談」で何を話しているのか 」ピョートル・フェリクス・グジバチ (著) クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
ダイアログとは、「対話」という意味ですが、単なる情報のやりとりだけでなく、話す側と聞く側がお互いに理解を深めながら、行動や意識を変化させるような創造的なコミュニケーションを目指した会話です。