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序説で語られていること

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読書会(勉強会)
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第115回読書会では、こちらの本を共有する予定です。今回は、序文と全体の構成について少し考えてみたいと思います。

著者は序文で、彼の意図を明確に語っています。
楽観的に世界共和国的な流れが主流になるだろうと考えていた著者の楽観は2001年の9.11で大きく揺らいで、それ以前に提唱していた「トランスクリティーク」(マルクスやカントの思想を基礎としてヘーゲル批判を行い、資本=ネーション=国家という社会構成体を捉える試み)の再構築を余儀なくされたこと。

それまで苦手としていた理論体系を作らなければ「世界史の構造」は語れないと悟ったことなどです。
そして、資本=ネーション=国家の発展形(というか、最終形態?)としては、国家と資本が、別次元で新しい調和と秩序をえるような市民革命の世界同時的実現であることは、間違いないだろう、というのですよね。

これを説明するために、古代から現在、未来の社会システムを「交換様式」から見ることで読み解いていくからね、ということでした。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

世界史の構造のもくじ

序説 交換様式論 ←いまここ
第一部 ミニ経済システム
 1-序論 氏族社会への移行
 1-第一章 定住革命
 1-第二章 贈与と呪術
第二部 世界=帝国
 2-序論 国家の起源
 2-第一章 国家
 2-第二章 世界貨幣
 2-第三章 世界帝国
 2-第四章 不偏宗教
第三部 近代世界システム
 3-序論 世界=帝国と世界=経済
 3-第一章 近代国家
 3-第二章 産業資本
 3-第三章 ネーション
 3-第四章 アソシエーショニズム
第四部 現在と未来
 4-第一章 世界資本主義の段階と反復
 4-第二章 世界共和国へ

参加者(2名)

  1. もんざ (主催者) 「世界史の構造」 (岩波現代文庫) 柄谷 行人  (著)
  2. にしやまさん 「定年前、しなくていい5つのこと」大江英樹(著)光文社

共有予定の本

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