第128回のZOOM読書会まで、あと13日。2022年の第一四半期の最終月だと気づいて、仰天したもんざです。自分のブログをしっかり更新していると、だいたい何をやっていたのか記憶を辿れます。ところが、ここのところ、更新をサボり気味。その瞬間はラクでも、結局のところ、あとで自分が困るんだよなぁ。書かないと、どんどん文章が書けなくなってしまうし。ラクに流され過ぎないように、でも無理しすぎないように、ってバランスが難しいですね。
人類という動物の一「種」
さて、今月、私がご紹介する予定の本ですが、「もくじ」は、こんな感じでアッサリしていて、イマイチ内容がつかみにくい感じです。とはいえ、難解な言葉も使われていないし、1966年12月に出版された本ですが、驚くほど古さを感じません。
- 序論
- 「場」による集団の特性
- 「タテ」組織による序列の発達
- 「タテ」組織による全体像の校正
- 集団の構造的特色
- リーダーと集団の関係
- 人と人との関係
この本では、日本人社会って、こういう状況になりがちだよね、みたいな事例が紹介されていて、インドや中国、英米との比較もあります。ただ、著者は以下の点を強調しています。
生物学者が指摘するように、いずれも「人類」という動物の一「種」である。(中略)したがって、日本人は……である、という前に、一定の同一条件を与えられた場合、日本人でなくとも、どこの国の人間だってこのように反応するのではないかと、疑問をもってみる必要がある
あとがき 「タテ社会の人間関係 単一社会の理論」(講談社現代新書) 中根千枝 (著)
現代(1960年代)の日本社会を「社会人類学的」な視点で分析しているのですよ、と。「日本人だから」で片づけるんじゃなくて、同じ環境要因があれば、人間集団は、このように行動するのではないか、と俯瞰しましょう、とのこと。この思考方法は、常に意識しておきたいな、と思いました。だって、「●●人だもんね」っていう枠でくくるのって、ラクだから、簡単にそこで思考停止できちゃうんですよね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(3名)
- もんざ (主催者) 「タテ社会の人間関係 単一社会の理論」(講談社現代新書) 中根千枝 (著)
- Yoko3さん(紹介本を検討中)
- にしやまさん「おいしいニッポン 投資のプロが読む2040年のビジネス」 (日本経済新聞出版) 藤野英人 (著)
共有予定の本
日本社会の人間関係は、個人主義・契約精神の根づいた欧米とは、大きな相違をみせている。「場」を強調し「ウチ」「ソト」を強く意識する日本的社会構造にはどのような条件が考えられるか。「単一社会の理論」によりその本質をとらえロングセラーを続ける。(講談社現代新書)
<内容:アマゾン商品説明より> 「タテ社会の人間関係 単一社会の理論」(講談社現代新書) 中根千枝 (著)
問題山積だからこそ、日本にはチャンスがいっぱい!さらば悲観論。20年後に明るい未来を迎えるための必読書。ロングセラー『投資家が「お金」より大切にしていること』の著者であり、「ひふみ投信」で有名なカリスマ投資家が説く、2040年のメガトレンドと成長ビジネス。
<内容:アマゾン商品説明より> 「おいしいニッポン 投資のプロが読む2040年のビジネス」 (日本経済新聞出版) 藤野英人 (著)