バリウム検査の技師を話術レベルでジャッジするもんざです。
定期検診に行ってきました。
うちの会社は小さいので、自分で好きな病院を選んで、自分で手続きして検診を受けなきゃなりません。最初は面倒だなと思ったのですが、いろいろな病院のウェブサイトを見たりすると、発見もあって意外に楽しめることも分かりました。
今年は婦人科系の検診項目で補助があるので、むかしの勤め先で女性社員たちの評判が良かった病院(「春日クリニック」)で検診を受けてみました。検査なんて、どこで受けても一緒だよね?と思っていたのですが、そうでもないみたい。組織のしくみと働く人のキャラクターって違いますものね。
昨年は、会社に近い「神田キリスト教病院」で受診したのですが、何に感動したかって、バリウム検査の技師さんが面白かったことです。
発泡剤を飲む→げっぷを我慢する→バリウムを飲み干す→検査台のうえでグルグル回る→下剤を飲む
胃のレントゲンを撮るための、この一連の流れを楽しめる人は少ないと思いますが、技師さんの話術が面白いと苦痛が和らぐんですよ。なぜそれに気づいたかというと、今年受診した病院の技師さんは二十代後半から三十代くらいの女性で、ふつうに事務的だったからです。指示や検査に問題があったわけではありません。ただ普通だっただけです。
去年の技師さんは、四十代後半の男性で、なめらかな語り口調で説明にも全くよどみがありませんでした。特徴的だったのは、非常に共感性が高い言葉遣いや態度だったことです。どうしたら受診者の苦痛を和らげ、検査をスムーズに進めるかを熟知しているようなプロフェッショナルさでした。
今年の検診で感動したのは、細部に心遣いが行き届いた病院の雰囲気や検診のスムーズさでした。働いているスタッフの数が多く、接遇教育もしっかり行われてます。受診者の待ち時間は少なく、男性と女性で検診のフロアが別ですし、婦人科系(私は今回、乳房マンモグラフィと触診、子宮頸癌検査を受けました)の検診も丁寧で、なぜ一度受診した女性が、この病院での検査を高く評価するのか納得がいきました。
さて、課題です。
定期検診といえば、とにかく効率が悪く、検査と検査の間の待ち時間が長いイメージでした。でも、今回は、ほとんど待ち時間がなく、スムーズでした。朝一番の受診で、かなりの受診者がいましたが、みなサクサクと進んでいるようでした。きっと、病院内でいかに生産性を高めるかを検討し実践された結果なのだろうな、と考えました。だって、1時間あたりに診察できる人の数を増やせば利益に繋がるし、受診者の満足度を上げてもリピーターになったり、無料で知人に宣伝広告をしてくれるから、利益に繋がりますよね。春日クリニックさんは、個々の検査がバラバラにならず、全体のフローがしっかり出来ていて、検診の一連の流れがチームプレーのように進んでいたのも面白く、受診しながら、課題本の第6章は「チームの生産性向上」を思い出していました。
今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。