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ムカッとする気持ちを言語化することの難しさ

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7. 哀 Sad
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日常生活において、自分の感情を、他人に理解できる言葉で表現できる人は多くないでしょう。なんでそんなことが必要なのかっていうと、それができないと、自分自身もスッキリしないから。私は、そういうタイプですが、皆さんはどうですか?

私の場合、ある瞬間にムカッと腹が立っても、その原因が分からないと「あれ、私はいったい、何に対して腹を立てているんだろう?」と感じて戸惑うんですよね。

そんな時は、気持ちを整理するために、状況を分析して、自分の感情を動かした根っこにあるものは何かを探していくと、けっこうスッキリします。今回は、私がどうやって自分の感情を掘り下げていくのか整理しておこうと思います。

感情を整理する手順
  • ステップ1
    状況を整理する

    誰が、いつ、どこで何をしたのか (例)知人が、友人の決断を本人がいないところで貶め、傷つけるような発言をしていた

  • ステップ2
    感情を表現する言葉を探す

    そのとき、自分はどう感じたか(例)自分のことではないが、その発言を聞いて、少し腹が立ち、なぜそんなことを言うのかと驚き、彼女の話をそれ以上聞きたくなくなった。

  • ステップ3
    自分が必要としていることを自覚する

    ステップ2から自分の何が満たされていないのかを考える。「わたしは…と感じる。なぜなら、わたしが…だからだ」という文章を作ってみる。(例)わたしは悲しく残念に感じる。なぜなら、わたしは一方的に自分の意見を他人に押しつけたり、本人がいないところで陰口を言う行為は公平ではないと考えているから。

感情を表現する語彙

先日読んだ本に、感情を表現する語彙リストがありました。これは「必要としていることが満たされていないときに使う言葉」ですが、いくつあると思います?137個ですよ。これらの言葉を使うのはどんな状況か、想像してみるだけでも、かなり表現力がアップしそう。この本は英語から翻訳されたものなので、可能であれば、原書も確認できたらいいなと思います。

飽き飽きする、意気消沈、行き詰まる、意地悪になる、いても立ってもいられない、いらいら、陰気、うしろめたい、打ち解けない、打ちのめされる、内向き、恨みがましくなる、恨みを抱く、うろたえる、うんざり、厭世的になる、怒りっぽくなる、おじけづく、落ち着かない、驚く、怯える、懐疑的、愕然とする、活気がなくなる、かっとなる、悲しい、過敏になる、気落ち、気が気でない、気が動転、気が抜ける、気が引ける、危惧する、疑念を抱く、気乗りしない、気難しくなる、恐怖、気をもむ、気を悪くする、緊張する、悔しい、苦悩、暗くなる、苦しい、激情にかられる、激怒、懸念、幻滅、興奮、業を煮やす、心を痛める、困る、孤立感、怖がる、混乱、困惑、さびしい、寒々しい、残念、しおれる、沈む、失意、嫉妬、失望、受動的になる、傷心、焦燥感、消耗する、ショック、じれったい、神経が逆立つ、神経質、深刻、心配、せつない、絶望的、そわそわする、退屈、だらける、だるい、短気になる、疲れ切る、疲れた、つまらない、つらい、敵意を抱く、動揺、とげとげしい、どっちつかず、途方に暮れる、戸惑う、鈍感になる、熱意を失う、ばつが悪い、パニック、腹を立てる、張り合いがなくなる、張りつめる、悲観、卑屈になる、ビクビクする、悲惨な、悲嘆に暮れる、悲痛、びっくりする、無愛想、不安、不安定、不快、不機嫌、不幸、ふさぎ込む、不信感を抱く、不平を抱く、憤怒、辟易、へこたれる、まごつく、身がすくむ、惨め、身の毛がよだつ、むかつく、無感覚、無関心、無感動、むきになる、無気力、無頓着、無力感、やきもき、憂鬱、欲求不満、弱気、落胆、冷静でいられない、狼狽する、わびしい

「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版」 (日本経済新聞出版) マーシャル・B・ローゼンバーグ (著), 安納献 (著), 小川敏子 (翻訳)  

自滅につながる表現を避ける

例えば、ムカッとしたとき、誰かを責めたりしたくなりがちです。でも、それだと、問題の解決にならず、自分の感情の整理もつかない可能性が高い気がします。

評価する、一方的に解釈する、勝手に想像するといったかたちで何かを表現すると、いわれた側は批難されていると受けとめがちだ。そういう場合、いわれた側はどうしても自己防衛か反撃にエネルギーを注ごうとする。人に思いやりをもった反応をしてもらいたいと願うなら、相手のふるまいを一方的に解釈したり評価したりするかたちで自分が必要としていることを表現するのは得策ではない。自滅につながる。(中略)残念ながら、多くの人は、自分がほんとうに必要としていることを自覚するような考え方を身につけていない。必要としていることが満たされていないとき、相手の何がいけないのかを考えることに慣れてしまっている。

「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版」 (日本経済新聞出版) マーシャル・B・ローゼンバーグ (著), 安納献 (著), 小川敏子 (翻訳)  

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