第114回ZOOMで読書会で、私はクンデラの「存在の耐えられない軽さ」を紹介する予定です。今回は第四部「心と体」から気になったところを共有します。
第四部 「心と体」
第4部では、テレザがトマスのような軽さを手に入れようと苦しむ様子が描かれます。
トマスを理解しようと、彼のように心と体を切り離すことに挑戦し、失敗したテレザは深く傷つきます。テレザが見る夢と現実の境界線があいまいに描かれているため、読者はテレザの狂気を感じるでしょう。
当時、ソ連に侵攻され、自由な発言や行動が監視されるようになったチェコの状態も物語の重要な要素です。通りや公園の名前が、チェコ語からロシア語に変わり、体制を批判する発言をした人は秘密警察に狙われます。テレザの苦悩と、怯えながら暮らすことの息苦しさが伝わってきます。
今日も読んでくださってありがとうございます。
次回は第五部「重さと軽さ」について、気になったところを共有しますね。
もくじ
第一部 軽さと重さ
第二部 心と体
第三部 誤解された言葉
第四部 心と体 ←いまここ
第五部 軽さと重さ
第六部 グランドマーチ
第七部 カレーニンの笑顔
読書会の参加予定(4名)
- もんざ (主催者) 「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ (著) (集英社文庫) ”The Unbearable Lightness of Being” Milan Kundera (著)
- じょあんなさん「国盗り物語」司馬遼太郎(著) 新潮文庫
- にしやまさん『私とは何か—「個人」から「分人」へ』平野啓一郎(著)講談社
- 兼松さん「流浪の月」凪良 ゆう (著) 東京創元社
共有予定の本
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