読書会(勉強会)カウントダウンコラム

ミラン・クンデラ

当記事には広告が含まれている場合があります
当記事には広告が含まれている場合があります
読書会(勉強会)
この記事は約4分で読めます。

第114回ZOOMで読書会で、私はクンデラの「存在の耐えられない軽さ」を紹介する予定です。今回は、著者について、情報を整理しておこうと思います。

チェコの作家

クンデラは1929年4月1日生まれのフランス在住ですがチェコの作家。現在91歳で、近年著作の発表はなさそうですが、ご存命です。

1968年社会主義国家だったチェコの民主化運動に積極的に関わったために、職を失い、客員教授としてフランスに出国します。1970年には、彼の作品はチェコ内での発表が禁止され、1979年にチェコの市民権をはく奪されたため、フランスに留まり、1981年にフランスで市民権を得ています。

1968年 プラハの春
1970年 チェコ内で作品発表禁止
1979年 チェコ市民権の剥奪
1981年 フランス市民権獲得
1984年「存在の耐えられない軽さ」出版
1989年 ビロード革命

Milan Kunderaの画像はIMDbより

思想や意見が強く入った小説

今回とりあげる「存在の耐えられない軽さ」は1984年出版ですが、小説の舞台は1968年のチェコ、プラハで、架空の物語であるにも関わらず、クンデラの思想や意見が色濃く反映されています。

登場人物の存在感は、非常にリアルです。彼らの思考、葛藤、喜びを表現するために、クンデラは面白い物語の組み立て方をしています。登場人物のキャラクター造形も、秀逸で、簡単には陳腐化しないでしょうから、この作品はこれからも長く世界各国で読み継がれるはず。

ペーパーバックが手に入るならクンデラの他の作品も読みたいなぁ。
でも、そのまえに、まずは、この本をちゃんと理解したいですね。

spark notesの読書ガイドには非常にお世話になっています。
本を読んでいて意味が理解できなかった点が、spark notesを読むことで解消されるので、めちゃくちゃ助かるんです。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

参考

Kundera, Milan 1929.4.1~チェコ出身の小説家,劇作家,評論家.ヤナーチェク音楽院教授で音楽学者の父(Ludvík K. 1891~1971)のもとブルノに生まれる.ブルノのギムナジウム卒業後,プラハ大学哲学部に入学するが,後にプラハ音楽芸術大学映画学部を卒業,同学部の助手から助教授となる(世界文学担当).はじめ詩人として出発し,後に小説家に転向,《可笑しい愛▼:Směšné lásky, 1963,65,68》と《冗談▼:Žert, 1967》で小説家としての地位を確立.〈プラハの春〉の改革 [1968] 挫折後,職を失い,レンヌ大学の客員教授としてフランスに出国 [75] .チェコスロバキアの市民権を剥奪され [79] ,そのままフランスにとどまって市民権を獲得 [81] .パリ大学で教えながら,はじめはチェコ語で執筆を続け,後にフランス語に転換.その作品は数多くの言語に訳され,世界各国の多くの文学賞を受賞している.

〖著作〗 笑いと忘却の書:Kniha smíchu a zapomnění, 1979.存在の耐えられない軽さ:Nesnesitelná lehkost bytí, 1985.不滅:L’immortalité, 1990(以上,小説).裏切られた遺言:Les testaments trahis, 1993.カーテン:Le rideau, 2005(以上,評論).

“クンデラ(Kundera, Milan)”, 岩波 世界人名大辞典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-01-09)

読書会の参加予定(4名)

  1. もんざ (主催者) 「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ  (著) (集英社文庫)  ”The Unbearable Lightness of Being” Milan Kundera (著) 
  2. じょあんなさん「国盗り物語」司馬遼太郎(著) 新潮文庫
  3. にしやまさん『私とは何か—「個人」から「分人」へ』平野啓一郎(著)講談社
  4. 兼松さん「流浪の月」凪良 ゆう  (著) 東京創元社 

共有予定の本

https://amzn.to/3rpSzUV
https://amzn.to/2WIBbfU
https://amzn.to/3s0n0Bl
https://amzn.to/2KWoID7
https://amzn.to/2LAHEab
タイトルとURLをコピーしました