今月、私は「大衆の反逆」にチャレンジ中。今回は、第一部:大衆の反逆 「第9章:原始性と技術」 から、気になったところについてメモしておきます。
「ここで、もう一度その恐ろしい問題なるものを要約すると、文明の諸原理に関心を持たないタイプの人間が社会的指導権を掌握してしまったということである。(中略)しかし私にとっては、平均人が科学から受ける恩恵と、平均人が科学に対して寄せるーーいや、寄せないーー感謝の念との間にある不均衡こそが、最も恐るべき野蛮の兆候だと感じられるのである」
(第一部:大衆の反逆 「第9章:原始性と技術」「大衆の反逆」オルテガ著 )
「大衆の反逆」ホセ・オルテガ・イ・ガセット (著), 桑名一博 (翻訳)
その指導者を選んでいるのは大衆
第9章では、大衆が示している態度が、どのように原始的であり、問題なのかが述べられています。「文明の諸原理に関心を持たないタイプの人間が社会的指導権を掌握」という部分を読んだとき、某国のリーダーたちの顔と名前がパッと浮かんできました。
最近、日本でもコロナ対策として、イソジンの利用を推奨した知事が話題になったとか。
その地位に相応しい人たちを市民が選べなくなっているというのは、明らかにオルテガが憂いていた問題そのもの、という気がします。
参加者(6名)
- もんざ (主催者)「大衆の反逆」オルテガ (著)
- たろうさん 「アフターデジタル2 UXと自由」藤井 保文 (著)
- あさはらさん「こころ」夏目漱石 (著)
- にしやまさん「グイン・サーガ」五代ゆう(著)
- maru(まる)さん「世界はシステムで動く」ドネラ・H・メドウズ(著)
- Treeさん「FIRE 最速で経済的自立を実現する方法」グラント・サバティエ(著)
共有予定の本

大衆の反逆 (白水Uブックス)
オルテガは、現代が歴史上の一大転換期であることを見抜き、その危機の克服をめざして警鐘を鳴らし続けた。本書は、現代を大衆の時代と断定し、20世紀の本質を衝いた名著である。
Amazon.co.jp

こころ
明治期の文学者、夏目漱石の長編小説。「東京朝日新聞」「大阪朝日新聞」[1914(大正3)年]。「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」の3部からなる晩年の傑作。親友Kを裏切って好きな女性と結婚した罪を負う先生の行く末には絶望と死しかない。「こ...

闇中(あんちゆう)の星 グイン・サーガ147 (ハヤカワ文庫JA)
〔グイン・サーガ147〕アルド・ナリスの妖しい力を前に、グイン一行はいったんクリスタルを離れることにする。しかしそこに新たな闇の脅威が襲いかかる! 一方、ヴァラキアでは、ボルゴ・ヴァレンがクリスタルへの派兵を画策し、モンゴールでは、イシュト...
Amazon.co.jp: 世界はシステムで動く ― いま起きていることの本質をつかむ考え方 eBook : ドネラ・H・メドウズ, 枝廣淳子, 小田理一郎: Kindleストア
Amazon.co.jp: 世界はシステムで動く ― いま起きていることの本質をつかむ考え方 eBook : ドネラ・H・メドウズ, 枝廣淳子, 小田理一郎: Kindleストア

FIRE 最速で経済的自立を実現する方法
NYタイムズ、ワシントンポスト紙で紹介、「ミレニアル世代の億万長者」と呼ばれる著者による、元手ゼロから最短で1億円の資産を築く方法。サラリーマンの常識にとらわれず、家計の見直し・副業・投資で若くして経済的自由を手に入れる!