9. 読書会(勉強会)カウントダウンコラム

読書会まで10日 2つの個が開花して善

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9. 読書会(勉強会)
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昨年、エーリッヒ・フロムの「愛するということ The Art of Loving」(1956年出版)を読んだのですが、「善の研究」を読みながら、少し似てるな、と思ってます。

そうなんだよなぁ。フロムを読んだから、西田さんの「善の研究」(1911年出版)も読まなきゃ、となったんじゃなかったかな。

「善の研究」 西田 幾多郎  (著)
「NHK 100分 de 名著 西田幾多郎『善の研究』」 講師:若松英輔

「他の人格を認めるということは即ち自己の人格を認めることである、而してかく各が相互に人格を認めたる関係は即ち愛であって、一方より見れば両人格の合一である。愛において二つの人格が互に相尊重し相独立しながら而も合一して一人格を形成するのである」

(第4編宗教 第4章神と世界「善の研究」 西田 幾多郎  (著))

「近代では、「個」が尊重され、「私」が「私」の人生を「私流」に生きることがよしとされました。(中略)しかし、「個」で生きることに慣れた私たちは、他者とのつながりを忘れがちになっていることも否めません。社会生活における「個」と、他者と共にある「個」は両立し得ます。この二つの「個」が共に開花することが、西田がいう「善」なのです

(第2回善とはなにか 「NHK 100分 de 名著 西田幾多郎『善の研究』」 講師:若松英輔)

ざっくり私流に、自分の身近な経験に基づいて解釈してみると、読書する体験って基本的には個人的で孤独な体験だけど、例えば読書会で、それを共有することによって、共有する側も、共有された側も、何かしらの気づきだったり、発見だったりをすることがありますよね。

こういう体験って、西田さんがいう「善」から、そんなに遠くない位置にいる気がするんですけど、ちがうかな。

意味が異なる用語

分からなくなってくるので、100分de名著/若松英輔監修を参考に、用語を整理してみました。

  • 宗教=現代人が考える宗派宗教とは異なる=人間を超えた大いなるもの(真理、実在などの言葉で表現できない人間の思考を超えたもの)を言語表現をかりて説いたもの=哲学とつよく関連する
  • 宇宙=森羅万象の異名(外的空間+内的世界)
  • 神=内界と外界の双方の根本のはたらき=人間を超えながら、同時に人間の心に内在する=確かに存在するが知り尽くすことはできない
  • 実在=純粋経験を通じてのみ経験される=日常の直感的な経験をありのままに感じる
  • 純粋経験=知的直観、知的直覚。じかに観ること。
  • 知識=頭と身体の両方で知ること
  • 情意=かんたんに言語化できない心の働き
  • 認知(にんち)=客観的に再現可能に理解すること
  • 認識(にんしき)=個々の人間が、それまでの経験を踏み台にして、心身の両面で理解を深めること
  • 動揺(どうよう)=一瞬たりとも同じ世界は存在しない倫理=人生学
  • 一致する=異なる二つのものが、異なるままで共鳴し共振するイメージ=哲学的経験の始まり
  • 私=意識的自己(自我)=表面だけの理解で他者に開かれていない
  • わたし=真の自己=人間を超えるものを真摯に求める=謙虚さ
  • 目的=善を求める本能的な衝動人類=自然と共生しうる者(自然を支配する者ではない)

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

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