科学や哲学は、なんのために存在するんだろう?と考えていたもんざです。
昨日のABD読書会では「エビデンスを嫌う人たち」を読みました。
・ムベキ大統領がエボラ出血熱への科学的知識を軽視し5年間で約36万人が早期死亡した事例
・アリゾナ州知事が新型コロナ対策を軽視し彼の発言を信じた市民が感染死亡
・トランプ元大統領のマスク使用に関する態度の変化とその影響
・偽物の専門家を信じてデマを広める人々
・気候変動の事実はなく陰謀論だと信じている人々
社会に強い影響力を持つ人物が、科学的な思考と姿勢を欠く場合、悲惨な結果になる可能性があります。
現状を正しく認識することを避け、デマを拡散する科学否定の人たちをどうしたらよいのか?
著者の結論は、信頼感を構築し、対話を継続するしかない、というものでした。
読書会の参加者同士で、結局のところコミュニケーションなんだよな、みたいな話もしました。
また子どもの頃からの科学的な思考法を身につける教育も中長期的な問題解決につながります。
科学の最大の特徴は、それが用いる論理や手段ではなく、それがもっている価値観とその実践にある。(中略)科学者は、同業者の仕事を常に証拠に基づいて評価し、新しい証拠が明らかになれば意見を訂正することで、互いに公正さを失わずにいる。それこそが科学の特徴なのだ。
科学の特徴は価値観と実践である、という部分は、これまで読んだ2冊(「効果的な利他主義宣言」「力と交換様式」)にも出てきていたので、シンクロするなぁと驚いていました。
進捗報告
さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。
「プロジェクトのトラブル解決大全 小さな問題から大炎上まで使える「プロの火消し術86」」木部 智之 (著)
今回は、第6章「メンバーモチベーション管理モチベーションは「上げる」のではなく「戻す」」から面白かったところを共有します。
モチベーションケアをする割合は、均等ではありません。特に優秀なメンバーは自分でコントロールできている人が多く、あまり心配いりません、逆に、最下位層のメンバーは手当をしても回復しないことがほとんどです。あまり手間をかけることはありません。そして、一番手厚くフォローしないといけないのが、ミドルレンジです
メンバーの調子はプロジェクトの調子です。自分が休まなくても大丈夫なタイプであっても、メンバーには必要な休息を与えましょう
なお、「メンタル的に大丈夫ですか?」と本人に聞いても、8割の人は「大丈夫です」と答えます。それを信じてはいけません。本人の言葉より、言動を判断基準にしてください
炎上プロジェクトのリーダーを任せられることの大変さが本当によく分かります。
プロジェクトのリカバリを達成するという目標から逆算し、全体に目配りをして、メンバーとも合理的で効果的なコミュニケーションをとろうとする著者の姿勢は、とても勉強になります。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
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キャンセル待ちはこちらからどうぞ。
参加予定(8名)
- もんざ「プロジェクトのトラブル解決大全 小さな問題から大炎上まで使える「プロの火消し術86」」木部 智之 (著) KADOKAWA
- りんさん「ハーバード・ビジネススクール“クリステンセン”教授の「イノベーションのジレンマ」入門」グローバルタスクフォース著 PHP研究所
- Yoko3さん「SECOND BRAIN(セカンドブレイン) 時間に追われない「知的生産術」」ティアゴ・フォーテ (著), 春川 由香 (翻訳)
- さんぽ屋さん「あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方 」佐藤 舞(サトマイ) (著) KADOKAWA
- りんりんさん「NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX」 (日本経済新聞出版) リード・ヘイスティングス (著), エリン・メイヤー (著), 土方奈美 (翻訳)
- あこさん「選書中」
- カオルーンさん「選書中」
- ノリさん「躁鬱大学―気分の波で悩んでいるのは、あなただけではありません」(新潮文庫) 坂口恭平 (著)
共有予定の本
数々の炎上プロジェクトを解決、ゴールに導いてきた著者が、プロジェクトのトラブルを解決(防止)する方法を事細かに伝授する。
<内容:Amazon 書誌情報より> 「プロジェクトのトラブル解決大全 小さな問題から大炎上まで使える「プロの火消し術86」」木部 智之 (著) KADOKAWA
著者自身がこの本に書いた手法でIBM史上最大級のトラブルプロジェクトを解決したこともある「実践の書」だ。
準備→状況把握→原因特定とリカバリプラン策定→リスタートを切る→リカバリ遂行→クロージング という流れに沿って、プロジェクト上で起きるあらゆる落とし穴をカバーする。
加えて、メンバーモチベーションの管理および、リーダー自身のためになるリーダーシップとメンタリティについても解説。
「ずっと使える100の質問」の作り方、1人決断タイム、犯人活用法、正しいバッファーの置き方、チームのルール作り、オフィス改善のコツなど、超具体的な手法が満載!
プロジェクトマネジャー初心者、何かとトラブルが起きがちなチームリーダー、既に何度も炎上プロジェクトを任されたことのある人まで、学びのある1冊。
本書は以下のような方に最適です
<内容:Amazon 書誌情報より> 「ハーバード・ビジネススクール“クリステンセン”教授の「イノベーションのジレンマ」入門」グローバルタスクフォース著 PHP研究所
◎『イノベーションのジレンマ』を読んだことのない方、または読んだが把握に自信がない方
◎『イノベーションのジレンマ』は把握しているが、『イノベーションへの解』や『イノベーションの最終解』については十分理解していない、または繋がりがわからない方
◎クリステンセンの三部作は読んだが、関連するイノベーション理論や組織行動論、不確実な世界における戦略論などとの結びつきが不明な方
あなたが自分の頭脳の外に構築する「第2の脳(セカンドブレイン)」。
必要な情報をすべて蓄えておく巨大な「知の集合体」だ。本書を読むと得られるスキルは…
◎煩雑でムダなデジタルワークから解放され、
もっとも重要な情報に効率よくアクセスできる。◎目標がクリアになり、
最短で成果を出せるようになる◎よけいな仕事に時間を取られなくなり、
人生でもっとも大切なことに集中できる◎広大な「知の倉庫」から
一瞬で情報を取り出すことができ、
誰にも真似できないアイデアを創造できるこれは、日々垂れ流される大量の情報に殺されそうになっている現代人のための、
<内容:Amazon 書誌情報より> 「SECOND BRAIN(セカンドブレイン) 時間に追われない「知的生産術」」ティアゴ・フォーテ (著), 春川 由香 (翻訳)
まったく新しい思考の整理術である。
「なぜ大人になると時間が加速して感じるのか」の最終結論
第1章 「人生の浪費」の正体を暴く
<内容:Amazon 書誌情報より> 「あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方 」佐藤 舞(サトマイ) (著) KADOKAWA
第2章 人生の「3つの理(死・孤独・責任)」と向き合う
第3章 自分の「本心」を掘り下げる
第4章 本心に従って行動する