読書会(勉強会)カウントダウンコラム

読書会まで8日 分散型資本主義

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読書会(勉強会)
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今月わたしは、こちらを読んでいます。

ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか ドン・タプスコット (著), アレックス・タプスコット (著), 高橋 璃子  (翻訳)  

第6章 モノの世界が動きだす

こうしたメリットの中核にあるのは、中心に企業や政府を置かない、完全に対等なネットワークだ。(中略)ブロックチェーンIoTは「分散型資本主義」を生み、再分配ではない富の「分散」を実現するだろう。ビジネスは企業の無法地帯ではなくなり、個人や企業や社会の価値が正しく評価されるマーケットが立ち現れる

(Part2.ブロックチェーンは世界をどう変えるのか 第6章 モノの世界が動きだす ブロックチェーン・オブ・シングズ)

この章では、12の分野で創造的破壊が起こるとして事例が紹介されています。交通、インフラ管理もその中に含まれていたのですが、発展途上国にこそ、そういう技術が必要だ、と頷きながら読みました。でも、実現するためのハードルは、先進国よりも高いでしょうね。

分散型資本主義

キーワードだな、と思ったのは「分散型資本主義」です。再分配ではない富の分散なんて、ほんとにできるの?って感じですけど、たぶん気づかないうちに、そうなっていくのでしょう。

全然ちがう文脈ですが、経済学者の金子勝さんが、面白く分かりやすい表現をされていました。集中メインフレーム型と分散ネットワーク型を、それぞれ将棋と囲碁に例えたもの。

これまでは、将棋みたいに、中央司令室室を握ったやつが勝ち、と言う時代だった。でも今後は、囲碁のように、一個一個は飛び石のようにバラバラだけど、同じ色でつながっていくと、あっという間に相手の陣地を取っていく時代だと。

革命の時代は、将棋。結局、中央司令室を握ったヤツが勝ちなんです。集中メインフレーム型だから。発展途上国のように後発の遅れた国の場合は、市場で勝てないので国が中央司令室を乗っ取って、先進国に対抗するというのが有効だった。それに対して、分散ネットワーク型は囲碁の時代です。一個一個はなんか飛び石のようでバラバラだけど、同じ色でつながっていくと地が囲われてあっという間に変わっていく、ひっくりかえって相手の地を取っていく。

変革のイメージが変わったんじゃないかと思います。静かな革命が一方で進んでいる。もちろん依然として民主主義としてデモや集会で声を上げることは大事だけれど、それだけだと昔の中央司令室を握ればいいという集中メインフレーム型の発想で、政治が変わらないとすべてが変わらない、となる。そうではなくて、たぶん気がついてみるとそういう人たちがネットワークに囲われて、言わざるをえなくなっていくように変わっていく、そういう社会なんじゃないでしょうか。

現代の理論 第5号 特集/戦後70年が問うもの Ⅱ 分散ネットワーク型の経済・社会へ 慶應大学教授 金子 勝

いま世界中で静かにブロックチェーンIoTの布石が打たれていますよね。


さて。現在の読書会への参加予定は8名です。

参加者(8名)

  1. もんざ 「ブロックチェーン・レボリューション」
  2. にしやまさん「業務デザインの発想法」
  3. 木村さん「アフターコロナ 見えてきた7つのメガトレンド」
  4. じょあんなさん「見た目を磨くとすべてがうまくいく!」
  5. Treeさん
  6. Sayerさん「砂の女」 (Woman in the Dunes)
  7. Yoko3さん
  8. りんさん

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

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