シニゲラス(siniguelas)という果物を初めて買いました。(発音は不明だったが、こちらのサイトを見ると合ってるっぽい)実は、何だか良く分からないけど、価格の安さと知らない名前だから地物に違いないと考えてチャレンジしたのです。
赤くなったら食べごろ
完熟させると甘くて美味しいのですが、私は緑色の状態で買ってすぐ食べて失敗。未熟だと酸味が強く、皮に少し渋みがあります(食べられましたが)。冷蔵せず、放置しておくと、皮が緑から赤色に変化して柔らかくなってきます。果物カゴにグリーンマンゴーと一緒に入れて、しばらく放置していたのですが、気づいたら緑→黄→赤が変化しており、マンゴーとのコントラストが美しく、ちょっと惚れ惚れしました。
原種と改良種
マニラで果物を購入して感じるのは、日本のスーパーマーケットで購入できる果物は、かなり品種改良されているのではないか、ということ。シニゲラスは、種がほとんどで、皮と種の間に甘い果肉がほんのちょっとあるだけなのですが、これが原種なんじゃないかっていう気がするんです。
人間は、人間にとって都合の良いように、皮を薄く、果肉を厚く、種を小さくしたり、無くしたり、さまざまな品種を掛け合わせたり、遺伝子を組み替えたりして、植物や野菜を作り変えてきました。
日本のスーパーマーケットに並ぶ果物たちは、見た目も美しく、糖度が高く、美しくパッケージされています。そして有名なブランド果物は価格も高い。桃、巨峰、さくらんぼ、イチゴなど、贈答品になるほどです。
日本にいたときは、まったく意識することがなかったけれど、海外で暮らすようになってから、安価な果物や野菜は未改良品でネイティブだからか?と考え始めました。
その果物を作って流通させるまでに、どれだけの時間とコストと人手が必要だったのか、それが果物の単価に反映されています。
種苗法のはなし
どこかで、日本で品種改良された種子が海外で無断で使用され、その被害額が膨大だ、という話を読んだことがあります。そのときは、へぇ、そうなの?くらいな感覚だったのだが、よく考えてみると確かに、生産者の立ち場で考えたら、生きるか死ぬかの大問題になりかねません。
しっかり読んで理解しておきたい記事も見つけました。自分のブログって興味のあることをノートみたいに蓄積できるから、ホントにありがたいな。
種苗法改正は改悪か、農家と消費者の視点から考える【種苗法改正を考える緊急連載 第1回】 | SMART AGRI(スマートアグリ)
ブロックチェーンと農業
このサイト、とても興味深い。いまブロックチェーンの本を読んでいるのですが、その中で農業とブロックチェーンの関わりについても説明されていて、驚いていたところ、ちゃんと、このサイトにも記事がありました。
「ブロックチェーン」の農業における可能性 | SMART AGRI(スマートアグリ)
ブロックチェーンでコーヒー豆の流通を可視化する「EMURGOトレーサビリティ」開始 | SMART AGRI(スマートアグリ)
日常生活の疑問や発見と、読んでいる本の内容が思わぬところで繋がったりすると、別に何かすごいことを発見したわけでもないのに、どきどきしますね。
雑談
**2020年3月16日にフィリピン政府からアナウンスがあって、マニラは3月17日(火)から4月12日(日)までEnhanced Community Quarantine (ECQ)を実施中だったが、4月7日(火)に4月30日(木)まで延長が決定。4月24日(金)に発表があり、5月15日(金)まで再延長が決定。5月13日(水)に発表があり、検疫体制をMECQ(Modified Enhanced Community Quarantine)に変更し5月31日(日)まで行うと発表。5月16日(土)規制が緩和されショッピングモールの営業が開始。6月1日(月)GCQ(一般的なコミュニティ隔離措置)がスタート。6/15に終了の予定。
6/3(水)The Unbearable Lightness of Being をペーパーバックで読み始めた。2018年9月30日にAudibleで購入して、最初のあたりだけ聴いて、それっきりになってしまっていたのだ。先日ようやく営業を再開した書店に入って何か買おう、とウロウロしていた時、この本を見つけて、迷ったが安かったので(245php=約534円)買うことにした。表紙がオーディブルと同じ犬のイラストだったのも良かった。