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GCQあけまで13日 羊の皮をかぶった狼

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やってみよう
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とても興味深いブログと、それに関連するTED動画を見つけました。
非常に有益で示唆に富む内容が含まれているので、備忘記録として残しておきます。

それは本当なの?

角岡伸彦さんがtumblrブログで、ハーバード・ロースクール教授の部落問題に関する論文について、かなり問題がある内容だぞ、と指摘されていました。

On the Invention of Identity Politics: The Buraku Outcastes in Japan (J. Mark Ramseyer)

角岡さんのことは、このブログを読んで初めて知りました。ご自身を研究者ではない、と書いてらっしゃるけれど、専門家の学術論文を、ここまで詳しく分析して、問題点を指摘できるなんて、研究者以上ですよね。

以前、「在野研究ビギナーズ」を読んだとき、学術論文は査読されて、内容がチェックされて公開される、と書かれていたけれど、日本とアメリカの大学はシステムが違うのかな?そんなわけないと思う。メジャーじゃない分野はチェックが甘いってことかな。

私は部落問題に詳しくないし、角岡さんが引用された文献も読んでいないし、Ramseyerさんの論文も概要しか読んでいない。けれど、角岡さんの論文指摘を読む限り、Ramseyerさんの論文には、あきらかに問題が多そう。

有名な大学の教授が書いた論文でも、簡単には信用しちゃいけないのか。。。

声をあげること

角岡さんは、研究者じゃないし、論文の問題点を指摘するつもりはなかったらしいのですが、デボラ・リップシュタットの「否定と肯定」を読み、気持ちが変わったそうです。

この本は、映画の原作なのですが、著者のTED動画を見つけたので、さっそく見てみました。内容は、ユダヤ人歴史学者のデボラさんが、ホロコーストがなかったと主張し、彼女を名誉棄損で訴えた歴史学者アーヴィングと、6年裁判で戦った経緯と、そこで得たものです。

デボラさんは、こういいます。

we must go on the offensive, not the defensive. When someone makes an outrageous claim, even though they may hold one of the highest offices in the land, if not the world — we must say to them, “Where’s the proof? Where’s the evidence?” We must hold their feet to the fire. We must not treat it as if their lies are the same as the facts. 私たちは 「攻め」に回らねばなりません。 「守り」ではいけません。 誰かが 荒唐無稽な主張をしてきたら 相手が その国で 一番偉い立場の人だったとしても 世界一偉い人だったとしても 言わねばなりません。 「証拠はあるのか? 根拠は何なのか?」 言質を問わねばなりません。 彼らの嘘を 事実と同列に 扱ってはいけません

Deborah Lipstadt | TEDxSkoll Behind the lies of Holocaust denial Translated by Yuko Masubuchi
Reviewed by Riaki Ponist

根っこは同じ

デボラさんの「否定と肯定」問題と、角岡さんが気づいた「ラムゼイヤーの怪しい論文」問題の根っこ部分は、似ています。

パッと見たところ、ちゃんとしている。けれど、調べてみると、自分の主張に合わせるために、つじつま合わせのように事実がねじ曲げられています。

One: deniers are wolves in sheep’s clothing. They are the same: Nazis, neo-Nazis –you can decide whether you want to put a “neo” there or not. But when I looked at them,I didn’t see any SS-like uniforms,swastika-like symbols on the wall, Sieg Heil salutes –none of that. What I found instead were people parading as respectable academics. 1つは 否定者は「羊の皮を被った狼」である ということです 本質はナチスやネオナチと同類です 「ネオ」を付けるかどうかは お任せします ただ 見た限りでは ナチス親衛隊のような制服を 着ているわけでも 壁に「かぎ十字」があるわけでもなく ナチス式敬礼「ジークハイル」を やる人もいませんでした 代わりに出てきたのは いかにも立派な学者さながらに 振る舞う人々でした

Deborah Lipstadt | TEDxSkoll Behind the lies of Holocaust denial Translated by Yuko Masubuchi
Reviewed by Riaki Ponist

裏と表

「羊の皮をかぶった狼」という例えは、とても印象に残るし、分かりやすいけれど、彼らは狼ではないと思うんですよね。私たちは同じ人間で、時と場合によって、ヒツジの皮や、オオカミの皮を使い分けているだけ。悪魔がもともと、天使だったみたいに、善と悪はコインの裏と表です。  

悪人とか、悪魔とか、全部が真っ黒な存在があって、善人とか、天使とか、全部が真っ白な存在がある、とシンプルに考えるのは、敵対と排除に繫がりやすいんですよね。

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雑談

**2020年3月16日にフィリピン政府からアナウンスがあって、マニラは3月17日(火)から4月12日(日)までEnhanced Community Quarantine (ECQ)を実施中だったが、4月7日(火)に4月30日(木)まで延長が決定。4月24日(金)に発表があり、5月15日(金)まで再延長が決定。5月13日(水)に発表があり、検疫体制をMECQ(Modified Enhanced Community Quarantine)に変更し5月31日(日)まで行うと発表。5月16日(土)規制が緩和されショッピングモールの営業が開始。6月1日(月)GCQ(一般的なコミュニティ隔離措置)がスタート。6/15に終了の予定。

6/2(火)今日、ひさびさにインド人の同僚と会ったら、ヘアスタイルが虎刈りになっていた。床屋が開いてなかったので、耐えきれず自分でカットしたらしい。そういえば、私も幼稚園のころ、自分で髪を切って虎刈りにしたことがあった。ふと、前髪がほとんど無くなっている写真があったことを思い出した。

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