ひさびさにTBSラジオを聴きました。といっても、生放送ではなく、インターネットで5月23日（土）の放送録画分をチェックしたんですけどね。
ほとんどノスタルジックな気分になることのない私ですが、YouTubeで、交通情報やCMも含めた日本のラジオを聴いていると、日本で暮らしていたときの日常風景が一気にフラッシュバックしてきて、なぜか、ちょっと泣きそうになりました。
久米宏さんのラジオ番組、内容の充実度がすばらしい。森達也さんとの対談だけを聴くつもりが、結局、2時間ちかく、最後まで聴いてしまいました。でも全然、後悔してません。（ネットサーフィンして、いつの間にか2時間を使ってたりすると、めちゃくちゃ凹むんです）これは使った時間以上の価値がありましたよ。
日本社会とメディア
番組は、久米さんが過去に対談したものを集めて再度放送されたものです。テーマは、「日本社会とメディア」ゲストは3名でした。
2020.5.23 放送：特別企画「スポットライト・スペシャル あのゲストが語った日本社会とメディア」
「久米宏 ラジオなんですけど」（TBSラジオ毎週土曜日午後1時から放送）
1. 森達也さん（ドキュメンタリー作家）2016年4月23日対談 (30:49)
2016年：安倍政権に批判的なキャスターが降板させられた事件があったころ
聴きどころ：メディアが政権批判せず、単なる営利企業化している
2. 池澤夏樹さん（作家）2013年10月26日対談 (21:30)
2013年：東日本大震災から2年、東京オリンピック開催が決まったころ
聴きどころ：民主主義は、もともと時間がかかるもの。沖縄独立？
3. 太田愛さん（脚本家・小説家）2018年4月21日対談 (22:22)
2018年：憲法改正の声が大きくなり、社会が危うい方向へ向かっているような危機感
聴きどころ：危険な方向性は、報道と教育に顕著に表れる
ニュースの視点の話、沖縄の苦悩、戦中の報道と教育の変化など、内容は三者三様なのですが、どの対談からも、ハッとするような気づきが得られました。
権力者は批判されて当たり前
一番印象に残った久米さんの言葉は、安倍首相に関するもの。
「権力者は、メディアから批判されるのが当たり前。それは権力者だから。個人を攻撃しているわけではない。その立場になる人は必ず何らかの批判を受けるものだ。ところが現在の首相は、それが分からない」
ハッとしました。これは、日本の安倍総理だけじゃなくて、アメリカのトランプ大統領、ブラジルのボルソナロ大統領、フィリピンのドゥテルテ大統領、こういった人たちにも当てはまる傾向ではないでしょうか。
メディアは基本的には市民の声を代表することになっているわけだから、そうしたまっとうな批判を正しく受け止められない人って、自分を客観視できず、状況を俯瞰する能力が不足していることにもなるわけだし、政治家の資質が不足していることの証明になる気がします。
それとも、権力を持ったことによって、彼らの視野が狭まって、性格も変わってしまったのでしょうか。
久米さんのトーク、もっと聴きたいな、と思ったので、公式サイトもチェックしました。久米さんの話し方をロールモデルにして勉強したらよいのかも。
雑談
**2020年3月16日にフィリピン政府からアナウンスがあって、マニラは3月17日（火）から4月12日（日）までEnhanced Community Quarantine (ECQ)を実施中だったが、4月7日（火）に4月30日（木）まで延長が決定。4月24日（金）に発表があり、5月15日（金）まで再延長が決定。5月13日（水）に発表があり、検疫体制をMECQ（Modified Enhanced Community Quarantine）に変更し5月31日（日）まで行うと発表。5月16日（土）規制が緩和されショッピングモールの営業が開始。6月1日（月）GCQ（一般的なコミュニティ隔離措置）がスタート。6/15に終了の予定。その後は、MGCQ？
6/4（木）基本的に飲み物でカロリーは取らない方針なので、ジュース類は飲まない。でも差し入れでオーガニックのココナッツウォーターをいただき、成分を確認したら、マグネシウム、鉄分、カルシウムなど、私が不足しがちな栄養素がけっこう入っていたので、これなら飲んでもいいかも、という気持ちに変わった。果糖ブドウ糖液糖も入ってなさそうだし。しかし、同じものが近所のスーパーマーケットで見つけられなかったんだよね。。。