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読書会まで8日 花束

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読書会(勉強会)
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お花がいたるところで売られているし、バラとかカサブランカみたいな、ふだん見かけない種類も増えてる、と思ったらバレンタインが近づいているからでした。
私が住んでいるマニラのショッピングモールで、日常的に売られているお花は菊が多いのですが、生花はかなり高価な部類に入ります。小さなブーケでも日本で買うのと同じくらいのお値段です。それでも13日の夕方は、お花屋さんに花束を買う人の行列ができていました。 日本では、バレンタインといえばチョコがすぐイメージされますが、マニラだとお花みたい。

並んでいる人は男性が多く、道でも小さな花束を持った男性を見かけたので、日本との違いを実感していました。昨年もマニラに住んでいたはずなのに、ぜんぜん気づいていなかったのが不思議です。それにしても、いろいろな人たちが花束を買って、恋人や家族にプレゼントする様子って想像するだけでも、思わずにっこりしますね。

さて、課題です。
わたしは、こちらを読んでいます。
(1)は22日のZOOM読書会用で、(2)は29日の純文学読書会用です。

(1)「やさしいダンテ 神曲」阿刀田高 (著) 

「私自身は平和な時代にノホホンと暮らして来たから、周囲には真底憎まなければいけない人、つまり、<あいつは地獄に落ちてくれなきゃ、いかん>と心から念ずる相手は数少ないけれど皆無ではない。ダンテは混乱の時代に生き、愛憎の思いは深く、しかもキリスト教的倫理観をはっきりと持っていたから、このあたり善悪のものさしは厳しく、逆に測りやすいところもあったのだろう。」

「やさしいダンテ 神曲」阿刀田高 (著)  (第六話 三人の極悪人)

ここを、読んでハッとしたのは、宗教のネガティブな部分が見えた気がしたからです。というのも、自分の頭で考えることなく、経典に書いてあるから、とか教祖が言ったから、という理由だけで、安易に判断して行動することの危険性でした。善悪の判断なんて、時と場合によって異なりますよね。宗教が多くの人々の心をとらえるのは、ファスト&スローでいう、システム2への負担を軽減してくれる役割があるからかもしれないなぁ。

(2)Thinking, Fast and Slow (English Edition) Kindle版Daniel Kahneman  (著)

“After spending a day exploring beautiful sights in the crowded streets of New York, Jane discovered that her wallet missing.”

Thinking, Fast and Slow (English Edition) Kindle版Daniel Kahneman  (著) (Part1. Two Systems Ch6. Norms, Surprises, and Causes )

これを読むだけでは、ジェーンが財布を失くした原因は、特定できませんよね。原因は、色々な可能性が考えられるでしょう。それにも関わらず、ネイティブだったら、状況から判断して、スリに財布を盗られたと思い込むらしいのです。
第二外国語として英語を学んでいる人の壁って、こういうところにもあるんですよね。はっきりと言葉にされていない情報は、文化とか経験がないと察知できません。これ、ニューヨークを東京に置き換えても、たぶん日本人は、状況からスリにやられた、とか思わないような気がするんですけど。

今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。

やさしいダンテ<神曲> (角川文庫)
腐った役人、裏切り者のお金持ち、嘘つきの宗教者。みんなそろって地獄堕ち。迷える中年ダンテ。詩人ウェルギリウスの案内で地獄を巡り、考えた。死んだらどうなるの? 地獄に堕ちるのはどんな人? 地獄の底には誰がいる? 暴食、吝嗇、浪費、自殺、賭博、...
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