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18/07/17 (火)読書会まで3日

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自分の予期しない感覚に驚いたもんざです。
17時頃、鎌倉の鶴岡八幡宮に行ったとき、境内の中で上半身裸でランニングしている若い白人男性とすれ違いました。一瞬ぎょっとしたのですが、自分が軽い嫌悪感を感じたことも不思議でした。

なぜ、そう感じたのか、自分の感情を分析すると、神聖な場所を冒涜された気がしたからでした。
神社という多くの人が祈りを捧げる場所に、垣根を越えて日常生活を持ち込まれたことに対する嫌悪でした。
彼が上半身裸でなければ、そこまでギョッとしなかったでしょう。
外国人の彼がこの公的空間を、プライベートな空間と全く区別していないことに、私は無意識に衝撃をうけたようです。

そして私が最も驚いたのは、私自身が無意識のうちに、公的空間でしてはいけないことを規定し、それを犯した人を瞬時に非難しようとしたことでした。

おそらく彼にとっては、神社も美しく広い公園のひとつに過ぎず、暑いから上着を脱いでランニングしていただけです。一瞬だけすれ違った私が彼を心の中で非難していたなんて、気づくこともないでしょう。
単なる文化的価値観の違いです。でも、相互に異文化を理解して認めようという意識がないと、ムダな対立を生む可能性があるんだろうなぁと感じた出来事でした。

さて、課題です。
「ティール組織」第III部第5章は、最終章です。
これまでの議論を踏まえた上での未来予測と問題提起でした。著者は、この予測を自動車の普及と社会基盤インフラの変化に例えています。まるで1900年に自動車の初期モデルをみて、その後の未来を予測しようとしているようなものだ。だから、進化型(ティール)組織の普及が社会全体に及ぼす影響を予測するのは難しい、と。

しかし、私は、彼の示す未来予想図は荒唐無稽ではないと感じました。

「欠乏への不安が信頼に置き換わる」(P.491)
「集団所有と個人所有を超える管理責任(スチュワードシップ)という概念が基本になる」(P.492)
「だれもが自分の使命感に従って、創造的に自己表現する人生を自由に選べる」(P.494)

現代社会の様々な問題は、これらの変化が起こることで改善されるでしょう。
この本を読み始めた時には、著者の提案に対して猜疑心でいっぱいでしたが(笑)、読みおわった今は、こうした変化は必然的に起こるものなのかもしれない、という緩い承認に変化しています。

なぜなら、これまで人間は状況に応じて変化しつづけており、状況に応じて変化できないものは恐竜のように絶滅したり、淘汰されてきたからです。それゆえ、日本社会も世界がティール社会的な状況になるのであれば、変化は避けられないでしょう。むしろ受け入れて進んで変化するべきかもしれません。
それによって、また別の問題が生じてくる可能性はありますが、それはそうなってから考えるしかないかなぁ、なんて思いました。

今日も読んでくださって、ありがとうございます。
明日もよろしくお願いします。

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