何かひとつ新しいことを始めようと思ったら、代わりに手放す何かを決めることにしているもんざです。以前は、どんどん新しいことに心惹かれて、あれもこれもと手を出していたのですが、ある時にふと、眠る時間も削って慌ただしい生活をし、身の回りのことが疎かになっている状態は何かおかしいぞ?と気づきました。
それで、どんどん新しいことをする代わりに、どんどん手放していって、ようやく自分の適量をバランスできるようになったので、この状態を保つためには、プラスとマイナスをゼロにしておかなきゃいけないんですよね。
実は、昨年の9月から英語を話すための負荷をもう少し上げようと思って、オンライン英会話を2社で受講していたのですが、2月で半年経つので、そのうちのひとつを休会することにしました。
というのも、フルーツフルイングリッシュという英文ライティングに特化したサービスをお試しで利用したら、もうちょっと自分がスキルアップできそうな予感がしたからです。
本当は両方できたら一番良いのでしょうが、時間とお金は有限ですし、なんといっても私の脳内キャパシティが少なすぎるんで、優先順位を付けざるを得ません。。。
さて、課題です。
わたしは、こちらを読んでいます。
(1)は22日のZOOM読書会用で、(2)は29日の純文学読書会用です。
(1)「やさしいダンテ 神曲」阿刀田高 (著)
「歴史的にはギリシャ神話がローマ神話と融合していくころあいにキリスト教が誕生し、当初は迫害されたが、やがてローマの国教となり、ヨーロッパを席捲していく。多神教のギリシャ・ローマ神話と一神教のキリスト教は本来的には折りあう可能性が乏しい。キリスト教社会においては、しばらくは先進文化の一つとして、「ああ、そういうお話もありますねぇ」とギリシャ・ローマ神話をストーリーとして楽しみ、神に関わる宗教の一つとして考える度合いは小さかったろう。」
「やさしいダンテ 神曲」阿刀田高 (著) (第三話 ギリシャ神話を交えて)
ダンテはキリスト教文化を基にして神曲を書いているんですけど、ギリシャ・ローマ神話の要素も取り込んでいるので、そのミックス具合も楽しむことができます。原作を読むだけだと分かりにくいのですが、阿刀田さんの作品と合わせて読むと、「ああ、そういうこと??」みたいなアハ体験が味わえます。
(2)Thinking, Fast and Slow (English Edition) Kindle版Daniel Kahneman (著)
“The best possible account of the data provides bad news: tired and hungry judges tend to fall back on the easier position of denying requests for parole. Both fatigue and hunger probably play a role.”
(Part1. Two Systems Ch3. The Lazy Controller )
これ、ほんとに怖いです。陪審員の判断が空腹と疲労度で違ってくるという話ですから。でも陪審員に限らず、人はみな同じですよね。お腹が減っていたり、疲れていれば、イライラするし、難しいことは考えられなくなります。生存本能に脳のリソースが割かれていたら、そのほかのことは二の次になっちゃうのは良く分かります。
よく寝て疲れをためず、栄養もしっかりとることが、より良い思考につながる、って分かっちゃいるけど、実践はそう簡単じゃなかったりしますね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。