読書感想9. 読書会(勉強会)

幸福な監視国家・中国/ディストピア小説を読みながら、これも読む

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読書感想
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7月31日は第120回ZOOMで読書会です。私は、「幸福な監視国家・中国」 (NHK出版新書) 梶谷 懐 (著) 、 高口 康太 (著) を紹介する予定で読み進めています。読もうと思ったきっかけは、6月4日に翻訳者の山形浩生さんが「資本主義経済を超える」というテーマで話されたウェビナーに参加したところ、この本が紹介されていたから。(「山形浩生さんと資本主義経済を超える」<CATALYST TALK 荒谷大輔>)同時に紹介されていたギブソンの「ニューロマンサー」も読んでます。

ざっと見たところ、幸福な監視国家に登場するのは、オーウェル「1984」、ハクスリー「素晴らしい新世界」で、ニューロマンサーは出てこないみたいですけどね。

もくじと概略

この本の目次はこんな感じ。()は、「はじめに」で解説されていた各章の概略を私がまとめたもの。

  • はじめに
  • 第1章 中国はユートピアか、ディストピアか(私たちの社会と未来を考えるヒント)
  • 第2章 中国IT企業はいかにデータを支配したか(個人情報や評価のやり取りの持つ意味)
  • 第3章 中国に出現した「お行儀のいい社会」(「管理社会」「監視社会」を具体的に考える)
  • 第4章 民主化の熱はなぜ消えたのか(ICTによって洗練された言論統制)
  • 第5章 現代中国における「公」と「私」(テクノロジーを通じた統治と市民社会)
  • 第6章 幸福な監視国家のゆくえ(社会秩序=公共性の実現が権威主義国家で進む意味)
  • 第7章 道具的合理性が暴走するとき(新疆ウイグル自治区で起きていること)
  • おわりに

全世界的にワクチンパスポートが検討される時代になりました。監視社会、公共の利益、個人のプライバシー、幸福のあり方について考えるための材料を与えてくれる面白い本だと思います。

読書会までに頑張って読み終えて内容をまとめます!

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