人材育成と企業の営利って相反するものじゃないはず。
これに関しての議論をチラッと耳にして、そんなことを考えていました。
昨晩、マッサージサロンに行ってホットストーンマッサージを受けていました。
いつものマッサージ師さんが不在で、別のかたが担当してくれたのですが、マッサージ受けていると明らかにぎこちなくて、訓練不足だと分かりました。
なぜ彼女は十分な訓練も受けずに、実務に従事しているのだろう、と不思議に思いながら、冒頭のことも考えていました。
マッサージサロンの場合、登場人物は(1)から(3)です。
個人経営の場合は(1)と(2)が同じかもしれません。
(1)マッサージサロンの経営者
(2)マッサージ師
(3)お客さん
お客さんがマッサージ師のサービスに対し、満足して(満足しなくても!)対価を払うと、経営者は利益を得ます。
もし客が、そのサービスに不満をもち、二度と利用しなければ、経営者は損失を被ります。
そのような事態にならないために、マッサージ師は、実務に従事するまえに、訓練を行う必要があります。
経営者が、人材育成を怠った場合、確実に顧客は離れ、利益の減少を招くでしょう。
問題は、その人材育成にかかる負担を顧客も担う必要があるのか、という点です。
これ、冒頭で書いていた、人材育成と企業の利益をどのようにバランスするか、という問題なんですけどね。
客に対して、こういう言い訳が出てくる可能性があります。
ちょっとくらいマッサージが下手でも、料金が安いんだから、我慢してよ。
誰でも最初から上手じゃないし経験を積むためには、数をこなす必要があるんだよ。
こんな感じかな。
日本の場合は、(3)の要求度が高いので、(1)(2)がこのような姿勢だと競合他社に負けるでしょう。
でも外国の場合(わたしはマニラでマッサージを受けたのですが)日本とは感覚が違うなぁと感じることも多いです。
よりよいサービスや商品を提供するためのコストとして、人材育成コストを価格にきちんと反映させていないんですよね。
だから、長期的な経営が成り立たなくなってしまう。
しばらくは運営できても、徐々にほころびが出てきて、破綻する。
難しいんですけどね。最適な価格設定って。
でも、お客さんだって、より良いサービスを受けたいわけだし、そのためには、人材育成コストが必要だってことも分かるんですよ。
目先のことだけを考えるんじゃなくて、中長期の視点が必要になってくるんですけど、ここも資産と負債のバランスが崩れると破綻しちゃうから、企業が何十年も継続して経営を続けられるって、ほんとにすごいことだと思います。
経営者と労働者と顧客が三者三様に利益が得られるしくみを、どうやって構築して、回していくのか、バランスの崩れをどのように補正するのか、など、いろいろ考えなきゃいけないんですよね。
GoogleとかAmazonみたいに、経営者と労働者の数が少なくて、おそろしく利益が出ている商売だったら、人材育成コストが経営を圧迫するとか、ぜんぜん気にしなくてもいいのかもしれませんけど。
なんか支離滅裂な感じになっちゃった。ここのところ、お気に入りの食堂やマッサージサロンが立て続けに閉店して、それは経営不振が原因なのかどうかも分からないんですけど、けっこうショックでした。
働いていた人たちは、どうしたんだろう、とか考えちゃいます。
手に職があれば、次の仕事を見つけるのは難しくないのかもしれないです。
でも、なんだかんだ言って、自分が気に入ったお店は営業していて欲しいんですよ!
お願いだから閉店しないでください。。。(涙)