デンマーク映画祭で2つの作品を見ました。音声は英語だと勝手に思い込んでいましたが、デンマーク語に英語字幕での上映でした。
ビックリしたのは、目から入ってくる英語字幕の情報と耳から入ってくる言語を、私の脳が無意識に照合しようとして混乱しているのを感じたことです。
しばらく見ていたら慣れて字幕に集中できましたし、分からなくても、瞬時に文章を読みとる必要があり、ちょっとした速読訓練にもなりました。
2018年にドイツ語のドラマを英語字幕で見てた時は、そんなふうに感じなかったような気がするんですよね。でも、あのときは自宅でNetflixを使って視聴していたので、分からなくて気になるところは、一時停止して辞書で調べられたし難易度が違うのかも。
さて、課題です。
わたしは、こちらを読んでいます。
■ 「在野研究ビギナーズ・勝手にはじめる研究生活」荒木優太(編著) 明石書店
第3章は批評理論を研究テーマにしている伊藤さんが担当されています。
ここでは、サラリーマンをしながら週末に好きな研究をする生活を、どのように伊藤さんが工夫して楽しんでいるかを知ることができます。
「人生経験が長いと、人は自分の経験の範囲でしか物事を考えることができなくなってしまいがちで、学術研究はそれだけでは足りないからだ。(中略)理系の場合、データ分析や解析の方法論を誰でも容易に身につけられるが、人文系の研究では優れた書物や論文をたくさん読み、自分で学術的な文章を書くことで練習する以外に、正しい研究方法論を身につける道はない」
「在野研究ビギナーズ・勝手にはじめる研究生活」 第3章 40歳から「週末学者」になる 伊藤未明
自分の人生経験は全ての基礎ですが、学術研究に限らず、仕事でも私生活でも、その範囲でしか考えられない狭量さに陥らないように気をつけたいものです。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。