9月からクリスマスのカウントダウンが始まっているマニラで違和感を感じているもんざです。
ショッピングモールでは、クリスマスソングが流れ、クリスマスのデコレーションが始まっています。フィリピンの人たちは、指折り数えてクリスマスを待っているそうで、なんだか羨ましいと思います。
サンタのプレゼントを信じていた子どもの頃は、私もクリスマスを楽しみにしていたのですが、クリスマスの宗教的な意味を知り、サンタも信じなくなり、いつの間にか、なんにも感じない大人になってしまいました。
自分自身の心は踊らなくても、周囲が華やかな雰囲気になり、笑顔の人たちが増える季節が長いのは良いことだと思います。「もう年末モード?気が早すぎるよ」とちょっと苦笑しちゃいましたが、こちらの人から見れば、私の感覚のほうが、ちょっと違う、ってことになるんですよね。
さて、課題です。
わたしは、こちらを読みました。
■「強く生きるために読む古典」 (集英社新書) 岡敦 (著)
第6章はアルベール・カミュ「異邦人」のレビューです。 「異邦人」は、現実に違和感を感じる主人公ムルソーの悲劇と不条理を描いた作品ですが、岡さんは、この作品の中にも「生への肯定感」を見出して私たちに示してくれます。
「もし「場違いなこの世界」を受け入れたならば、そのときは、それまで「場違い」感ゆえに乗れなかった行為や、意味も価値も感じられなかった物事に、親しみや喜び、いとおしさや美しさを感じることだろう。そして、旅行者がその土地の風物に興味を抱くように、「あえて」関わってみようと前向きな姿勢になれるかもしれない」
引用「強く生きるために読む古典」 (集英社新書) 岡敦 (著)
ドストエフスキーも、カミュも、不条理に苦悩しながらも、どこかで救われる人間の姿を描いているから、普遍性があって世界各国で評価され、読み継がれているのでしょうね。
今日も読んでくださってありがとうございます。また明日もよろしくお願いします。