一人でバスに乗って美術館に行くだけでも達成感を味わえることに、幸せを感じられるもんざです。ちょっと大げさだ、と思われるかもしれませんが、停車場が分からないバスに乗って知らないところへ行くのは、そこそこの勇気が必要だったりします。
ただ最初は不安を感じても、スマホがあれば、何とかなってしまう。本当に便利な世の中になりましたね。今回は中華系の銀行RCBCの所有しているというユーチェンコ美術館に行ってみました。
https://yuchengcomuseum.org/
建築も面白いし、展示品の解説も分かりやすい英語、見学者が少なくて静かだったので、ゆっくりと芸術作品を楽しめました。公立の美術館ではないので、創設者の肖像画や写真と一族の歴史を紹介するコーナーもあり、ユーチェンコ氏がマザーテレサやダライラマなどの著名人と一緒に撮った写真が飾られているのも面白かったですね。
中国からフィリピンに移民としてやってきて、事業を成功させ、アーティストのパトロンになり、お気に入りの芸術作品を収集して個人美術館を作ったユーチェンコ氏の経歴を読み、東京の国立西洋美術館に所蔵されている松方コレクションを生み出した松方幸次郎氏を思い出しました。
https://www.nmwa.go.jp/jp/about/matsukata.html
では、課題です。私は「The Communist Manifesto」(Friedrich Engels, Karl Marx)を読んでいます。とは言うものの、本編に入る前に青空文庫を読んで予習をしている段階です。以前に読んだ「世界十五大哲学」の11章(マルクスとエンゲルスの哲学)も読み直し中。
そういえば、お金持ちのエンゲルスが、貧乏なマルクスのパトロンみたいな役割をしてたんですよね。2018年にみた「マルクスとエンゲルス」という映画の内容も、もう一度おさらいしておきたいなぁ。
今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。
外観から不思議な雰囲気です。内部は中央とエントランス上部に大きな吹き抜けがあり、階段も不思議な配置で一階から天井を見上げると美しい構造を楽しめます。 中庭のモニュメントを上から見下ろしたら戦車だったことに気づきました。 Fernando Amorsolo(フィリピンを代表する画家)の作品。朝焼けのなか漁に出る男たちを見送る女性と子どもたち。
波のない海と日の出の空模様から穏やかな静けさが伝わる。帰宅途中でショッピングモールに立ち寄ったら、浮世絵展をやってました。日本映画祭も開催中なので他にも日本関連の展示やイベントがありました。 こちらは葛飾北斎の描く漁をする男たち。Fernando Amorsoloと「漁をする男」という題材は同じだけれど、受ける印象が全く違う。高波にのまれてしまいそうな船と漕ぎ手が大海原の中で頼りなくみえる。
「千絵の海 総州銚子」絵・前北斉為一筆(葛飾北斎)版元・森屋治兵衛 天保3~4年(1833)頃、横中判(29.3×19.0センチ)錦絵、本物はパリのギメ東洋美術館蔵
http://www.photo-make.jp/hm_2/hokusai_chie.html