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読書会までラスト7日/歴史の裏表

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読書感想
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1週間で急に背が縮んだり、また伸びたりした(気がする)もんざです。

ロンドンに行ったら、急に自分が小さくなったような気がしました。

ほとんどの人が私よりも身長が高いからです。

特に男性は、白人でも黒人でもビックリするくらい背が高い人がいました。

多くが黒っぽいコートを着て、曇天のなか寒そうに足早に歩いていきます。

マニラに戻ったら、急に自分が大きくなったように感じました。

男性でも私より少し大きいくらいで、成人女性でも150cmくらいの人も多いから。

色とりどりの服と髪の色の人々が、炎天下で日傘をさしてのんびり歩いています。

寒い地域の人は太陽を求めて上に伸び、暑い地域の人は太陽の熱で地面に押し付けられちゃうのかな。

そんな非科学的なことを考えてました。

環境は、自分の感じ方や考え方に、こんな感じでも影響を及ぼすと分かって面白かったです。

進捗報告

さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。

「戦争は女の顔をしていない」 (岩波現代文庫) スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ (著), 三浦 みどり (翻訳)

歴史には表と裏がある、という事実をこの本は読者に教えてくれます。

おそらく、戦争や革命の連続で、私たちは過去との絆を守ることを、それを愛し、一族という織物を大切に織ることを忘れてしまったのだ。忘れ、跡を消し去ることを急いできた。なぜなら、大切にしてきた証拠はしばしば罪証となることがあり、それは命とりになり得たからだ

(著者の独白「わが家には二つの戦争が同居してるの」)

私は、学生時代に歴史を勉強するのが好きではありませんでした。

年代を覚えたり、歴史上の有名な人物の名前を覚えたりすることに興味を持てなかったからです。

それは今でも変わりません。

でも都合よく表面だけ整えられた歴史ではなく、為政者にとって都合の悪い歴史を学ぶことは、自分の身を守るためにも、また人間がどんな生き物かを知るためにも、とても重要な気がします。

今日も読んでくださってありがとうございます。明日もどうぞよろしくお願いいたします。

参加者4名

  1. もんざ「戦争は女の顔をしていない」 (岩波現代文庫) スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ (著), 三浦 みどり (翻訳) 
  2. りんさん(選書中)
  3. にしやまさん(選書中)
  4. maruさん『韓国文学の中心にあるもの』斎藤真理子 (著)イースト・プレス 

紹介予定の本

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ソ連では第二次世界大戦で百万人をこえる女性が従軍し、看護婦や軍医としてのみならず兵士として武器を手にして戦った。しかし戦後は世間から白い目で見られ、みずからの戦争体験をひた隠しにしなければならなかった―。五百人以上の従軍女性から聞き取りをおこない戦争の真実を明らかにした、ノーベル文学賞受賞作家のデビュー作で主著!

「戦争は女の顔をしていない」 (岩波現代文庫) スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ (著), 三浦 みどり (翻訳)
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なぜこんなにも面白く、パワフルで魅力的なのか。その謎を解くキーは「戦争」にある。

なぜ、韓国文学はこんなに面白いのか。なぜ『82年生まれ、キム・ジヨン』、フェミニズムの教科書となったのか。世界の歴史が大きく変わっていく中で、新しい韓国文学がパワフルに描いているものはいったい何なのか。その根底にあるのはまだ終わっていない朝鮮戦争であり、またその戦争と日本は深くつながっている。ブームの牽引者でもある著者が、日本との関わりとともに、詳細に読み解き、その面白さ、魅力を凝縮する。

『韓国文学の中心にあるもの』斎藤真理子 (著)イースト・プレス
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