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バギオ2泊3日バス旅行 その二:バスの車窓から 

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3月2日(土)AM8:10 交換するんだ?

約一時間前にバスターミナルに到着し余裕を持ってバスを待っていた。空気枕やサンダルなどを売りにくる人はいるのに、食べ物や飲み物を売りに来る人がいないのはなぜだろう。他の人たちは、どこに行くのかな。などと考えたり、kindle本を読みながら時間を過ごした。到着や出発のアナウンスなどはない、という事前情報を得ていたので、そろそろかな?と思ったころに、スタッフの人にネット予約してプリントアウトしたA4の紙を示し「8時半出発のバギオ行きのバスは、これですか?」と確認したら、あちらへ行けという身振りをする。三台停車している大型バスの指示された一台に近づいて、同じことを聞くと、なんとプリントアウトした紙はNGで、窓口でチケットに交換してもらう必要があるとのこと。

さっそく窓口に行き、チケットに交換してもらって、ようやくバスに乗った。ほっとしていると、あとから乗車した壮年の男性から声がかかった。
「そこは私の番号の席ですよ」
「え?でも私のチケットに2Cと書いてあるのです」
「これは1Cですね」
「あら、ごめんなさい」
「いいんですよ、よくあることです」
こんな会話をして座席を移動して、今度こそ、落ち着くことができた。

AM8:40 出発進行!

添乗員のお姉さんが全員の乗車を確認して出発進行。出発予定時刻が8時半だったけど、10分遅れなら全く問題なく許容範囲だ。朝5時に起きて旅行の準備をしたので、睡眠時間5時間ほどだったから、車中で眠くなるかと思ったら、車窓の景色に夢中になっていた。iPadでずっとGoogleマップを開いていたので、スマホで景色を撮影しては、マップで地名を確認したり、そこからWikiペディアやウェブサイトで情報を確認したり、長距離バスでの移動のお供にGoogleマップは非常に役立った。

AM9:45 田園風景にうっとり

郊外に進むにつれて、田園風景が広がる。護岸整備されておらず、自由気ままに蛇行する河川は、2018年4月にポーランド国内を電車で移動したときにも目を奪われたのだが、ここでもまた、すっかり心惹かれている。いくつもの橋を越えたのだけれど、とても印象的だったのがアンヘレスにあるアバカン川だ。サパ川(sapa)だ。タルラク川(tarlac)の支流になるのだが、 有料高速道路から見下ろしたサパ川の風景が絵画のように美しかった。水量は川底が透けてみえるほどで、水辺の植物がバランスよく茂っているところに何頭かの水牛が佇んでいた。あっという間に通り過ぎてしまったけれど、あの風景を思い出すとうっとりしてしまう。

広々とした青空と緑の田畑が広がる広大な景色
(遠くに小さく鉄塔が見えるけれど)

なぜ、こんなに違うんだろう?

区画整理されていない田畑や護岸整備されていない河川、電線や鉄塔がほとんどみえない田園風景を日本の田舎の景色と自然と見比べている自分に気づいた。この旅行記を書くために帰宅してからGoogle earthで道程と風景を再確認したので、改めて何が違うのか整理しておこうと思う。

1. 日本のような水田のあぜ道がない
2. 田畑の一区画のサイズが決まっていない
3. 鉄塔が低い、少ない
4. 電線が少ない(高速道路沿いの電柱から道端の看板に引かれているのも一度見かけた)
5. 牛の種類が違う気がする(白くてほっそりしてる)
6. トラクター、田植え機、コンバイン、などの農機を見かけない
7. 道路沿いに広告看板が少ない(北上するほど減る)
8. 日本のような商業化したパーキングエリア、サービスエリアが高速道路に見当たらない

日本だと相当の山奥に行っても点々と電柱とそこから繋がる電線を見かける。せっかくの景色が台無しだと思ったこともあるけれど、その地域に住む人に電気を供給するためには、電柱も電線もなくちゃだめなのよね。
日本とは気候も風土も違うから単純に比較しちゃいけないのかもしれない。雨期と乾季が明確に分かれているし、台風の上陸も多いという気象条件だと難しいことが多いのかな。

Googleアースで比較する

あたまの中で比較していたけれど、実際にGoogleアースで比べてみたら、違いがとても良く分かって面白かった。上から眺める分にはフィリピンのほうが変化があって面白い。

(1)タルラク市サパ川ちかくルソン高速道路から見た田園風景
※さまざまな形が隙間なく組み合わされたパッチワークのように見える
N Luzon W Expy https://earth.app.goo.gl/VkV9yU

(2)私のふるさと富山県立山町を走る北陸自動車道から見た田園風景
※ほぼ一定間隔、一定サイズの田畑が規則的に並んでいるように見える
Hokuriku Expressway https://earth.app.goo.gl/UrFTTm

私は農業に関する専門家ではないけれど、おコメ作りって、作付面積を図って、苗を植えて、その田んぼでどれくらい収穫されるのかを管理しながら行うものだと思っていた。山の斜面を切り開いて田畑にした、というのならば分かるけれど、平地で区画整理ができないというのは、所有権者の問題が複雑なのかもしれない。だとすると、効率的に農業を行うのも難しそう。日本から農業技術に関連する国際援助はあまり行われていないのだろうか。調べていたら、このサイトで、国別・事業別で検索してみて、いろいろ援助があることは分かった。けれども、なんか箱物つくっておしまい、みたいなかんじの援助も多そう。 https://www.jica.go.jp/oda/regions/asia.html

大統領は、農地改革を進めて、農業予算も増やしていくようなので、これからどんどん変わっていくのかもしれないけれど。
■Duterte wants all areas under land reform
https://www.philstar.com/headlines/2019/02/13/1893277/duterte-wants-all-areas-under-land-reform

その三につづく

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