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バギオ2泊3日バス旅行 その五:美術館・博物館 

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ゆっくりアート鑑賞

2日間で、5つも施設を見学できたのも、キア先生のガイドがあればこそ。本当にありがたかった。なにせバギオは坂の街だから、歩くのにも体力が必要だし、少し離れた距離にある施設に移動する場合は、タクシーを利用する必要もある。ちゃちゃっと、タクシーを捕まえてくれたり、「あ、このジープニーに今のったほうがいい」などの判断をサクッとしてくれるのは、地元の人ならではだったと思う。(歩数計を確認したら、3/2(土)17,648歩、3/3(日)16,264歩も歩いていた!)

そして、どの美術館、博物館でも、ゆっくりたっぷり時間をかけて作品を見ることができた。ベンカブ美術館は、洗練された展示方法で、現代アートと地域の民具が調和しており、また庭も含めて非日常の空間を演出している。一番驚いたのは、いま読んでいる小説の表紙になっている絵画の原画を、ここで見られたことだった。帰宅して、すぐに本をめくって確認したら ”Jacket art: Woman with Fan, acrylic on canvas by BenCab, 2001 BenCab Museum collection” と確かに書かれていた。こういう偶然って、ものすごくドキドキする。

フィリピンの柳さんはいないのか

バギオ博物館では、民族楽器の銅鑼(正式名称を調べること)や民族衣装、美しい籠を見ることができた。こういう種類のあみ籠は、シンガポールからマニラに戻ってNIAA空港の第4ターミナルを利用したとき、飛行機から入管までの連絡通路にも色々展示されていて、そこでも「これ、かっこいいなぁ。ほしいなぁ」などと考えながら眺めていたのだが、地元の人たちの無関心さにかえって驚く。空港のキュレーションのほうが博物館よりも充実してるってどういうことだ?日本でも民芸の美が理解されるようになるには 柳宗悦の存在が必要だったから、フィリピンにも柳のような人物が必要なのかもしれない。 収蔵品が素晴らしいのにキュレーションや展示方法が凡庸で非常にもったいない印象が残った。

猫だって学びたい?

これに対して、フィリピン大学バギオ構内に新設されたコルディレラ博物館は、東京上野にあっても違和感を感じないほど、洗練された展示方法とキュレーションで、私にとってある意味では、馴染みがある空気感だった。しかし!!!そんな洗練された博物館に、なんと!野良猫が1匹侵入して寛いでおり、日本ではあり得ない状況に思わず笑ってしまった。学芸員さんなのか、大学生なのか、スタッフの女性は、捕まえようとして近づくものの猫に触れず、自分で捕まえることをあきらめて、別の女性スタッフを呼びに行き、ようやく野良猫は館外に連れ出されていった。やっぱり、ここは間違いなくフィリピンなんだな、と妙に安心した出来事だった。野良猫を捕まえられなかったスタッフさんも、ガイドしましょうか?と声をかけてくださるなど親切だったので、せっかくだからお断りせずにお願いすれば良かったかな、とちょっと後悔した。(ここは大学の構内にあるので、一人だったら場所が分からずに諦めてしまっていたかもしれない。キア先生が一緒で良かった。)

そのあとに、建物がピンクで有名な修道女の教会(日本でいうと尼寺みたいな感じ?)と、バギオ大聖堂を見学。日曜日のため、どちらも信者の人たちがお参りに訪れており、わたし仏教徒だけど、入っちゃっていいのかな?と恐縮してしまう。しかしピンク修道女教会も厳かな雰囲気だったが、バギオ大聖堂の比ではなかった。大聖堂に入る前の道から車が大渋滞しているし、教会のなかも、たくさんの人たちが行列を作って礼拝している。バギオ大聖堂の敷地内は、祈りの目的で複数に分かれており、いくつかキア先生に案内してもらった。自分の好きな聖人を選んでお願い事をする場所、静かに無言で祈りをささげる場所、他言語で牧師さんから聖書の話を聞く場所、などだ。ちょっと疑問に思って、牧師さんは通常は何語で説教されるのか、とキア先生に聞いたら、タガログ語と英語の両方あるということだった。宿泊しているホテルでも、早朝から教会が鳴らす鐘の音はとてもよく聞こえてきた。そういえば仏教寺院でも、定時で鐘を鳴らし、座禅や説教を行うことを思い出した。こういう類似点に気づけるのも、旅の発見の面白さかもしれない。

2日間で5か所を見学

ベンカブ美術館 BenCab Museum
バギオ博物館 Baguio Museum
コルディレラ博物館 Museo Kordilyera
Pink Sisters’ Convent and Chapel
バギオ大聖堂 Baguio Cathedral 

涼しい。爽やか。日本でいうと初秋の気候。
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