課題図書1. Zoom読書会

19/02/11(月)読書会まで12日

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目に見えなくても確実に存在するものがある気がするもんざです。
2/9(土)に世界遺産の教会も含めて3つの教会を訪ねました。
そのうちのひとつに入って1分くらいしたら、明らかに他のふたつの教会とは異なる空気を感じて、鳥肌が立って涙が出そうになりました。(ちなみに私はキリスト教徒ではありません)

その日は、地震や第二次大戦の爆撃にも耐えて現存している1599~1606年に建てられたフィリピン最古の石造教会「サン・オウガスチン教会」が世界遺産なので、とりあえず見に行きたい、という友人を案内してスペイン統治時代の面影を残すマニラのイントラムロス地区を散策しました。

でも、私も行くのは初めてなので、一緒に右往左往していた、というのが正直なところです。
第二次大戦で破壊されたものを1954年~1958年に再建したステンドグラスが美しい「マニラ大聖堂」も見てから、お目当ての世界遺産の教会をみて、まだ時間があるから、とこの地区から少し離れたキアポ地区にも行き、1582年にスペイン人によって建立された「キアポ教会」も見学しました。

そして一番驚いたのが最後に訪れた「キアポ教会」でした。雑多な雰囲気のマーケットに囲まれた「キアポ教会」が他の二つの教会とは、まったく違う空気だったのです。私が「あれ、ここ、これまでの教会と雰囲気がちがう」というと、友人は「祈っている人たちの気かな。ほんとに何か真剣さが違う気がするね」と信者でないもの同士で話していました。
教会を探してウロウロしたとき、友人はしきりに、この地域は暗くなってから絶対に来たくないと言っていましたが、確かに現在私が居住している地域とは全く異なる治安の良くない感じでした。

でも、だからこそ、キアポ教会で祈りを捧げている人たちは切実な願いを持って、あの教会に行くのかもなぁと考えたりしました。
キアポ教会は、機会を見つけて、また訪問してみたい場所のひとつになりました。

さて、課題です。私はハンス・ロスリングの「ファクトフルネス」を読んでいます。
第7章は、「The Destiny Instinct」について著者が自らの経験を共有してくれています。
アフリカの国々は、これまでも産業を発展させることができなかったのだから、今後もできるはずがない、とか、ムスリムの女性は多産だとか、それはもう決まっていることで、どうにも変えられないことであるかのように感じて信じてしまう人たちの衝動がいかに滑稽なことかを分かりやすく論じています。

今回、3つの教会を一緒に訪ねた友人は10年ほど前にもマニラを訪れているのですが、人々の様子や街の雰囲気が場所によってずいぶん違うこと、経済が発展していることを感じるようです。第7章を表すイラストは石に亀の頭と手足がついているものです。
私たちには石のように動かないように見えても、実際は亀のようにゆっくりと動いていたりする、ということを表現しています。

各章を1つのイラストでコンパクトにまとめているのも、この本の特徴で、難しいことをどれだけシンプルに直感的に理解できるように伝えるかを著者は熟知しているのだなと感心してしまいます。
この手法を真似できたら、仕事やプライベートでもっとスムーズにコミュニケーションができるようになるなぁと考えています。

今日も読んでくださってありがとうございます。
また明日もよろしくお願いします。

(画像は世界遺産のサン・オウガスチン教会の正面。キアポ教会は、神聖な雰囲気に圧倒されて、撮影すると信者の人を冒とくするような気がして撮影できませんでした)

サン・オウガスチン教会
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