方向性と目的が異なると同じ事をするにも選ぶ手段が違ってくることが面白いと思うもんざです。
Zoomでのイカツイ古典読書会に参加して気づいたんですよね。
今回は第6回目の開催で、課題範囲は「旧約聖書のモーセ五書までを読むこと」でした。
解説してくださる歴史の三石先生も含めて参加者は6名。
主催者のまめうしさんを始め、みなさんアプローチの方法はさまざま。
・書籍を購入する
・漫画で概略をつかむ
・解説書を読む
・Kindle本をダウンロード
・無料アプリをダウンロード などなど。
Facebookのグループで共有される情報に圧倒され、当日の先生の解説に圧倒され、点だった知識が繋がって拡がるという貴重な体験ができました。
さて、課題です。
今回の私のケースで考えると、明らかに時間が不足していました。
土曜の朝6時から参加する読書会のために、準備期間は4日しかありません。
でも、原典を読まずに解説書から読み始めることは避けるべきだと考えました。
なぜなら、自分自身の意見や感想が持てなくなる可能性があると思ったからです。
今回、古典読書会に参加した私の目的は、「旧約聖書を読み終えること」ではありません。
なぜキリスト教文化が全世界に拡がり、どうして多くの信者を獲得し、様々な文化の礎となったのかを知りたいという気持ちからです。
分かったような気にならないためにも、なるべくまっさらな気持ちで古典を読んだ方がいいと判断しました。
でも、時間がないなぁ。どうしようかな、と考えたときに、ふと、10億人も信者がいるなら、まず英語でGoogle検索しなきゃ、と気づくわけです。
無料で全文が読めて解説も読めるサイトがあるに違いないと予想していたのですが、それより便利な無料アプリを発見できました。
結果として、細切れの通勤時間を使って、旧約聖書を耳で聴き、課題の5分の3まで終えた状態で、読書会に参加できました。
例のアプリとウェブサイトは、検索機能にも優れているため、すぐに先生が例示した文章を探して、Zoomのチャットでメンバーで共有できたことも、大きな利点でした。
また私が疑問に感じたことも参加者と共有でき、先生から考え方のヒントも得られたので、満足度の向上に繋がったわけです。
「時間がたっぷりあるとき、人はだらだらと過ごし、時間はいつのまにかなくなる。<中略>
私たちがここで話しているのは、よく考えて「重要なことは何もしない時間」に割り振った数時間ではない。そもそも何にも割り振っていない時間のことだ。<中略>スラックは選択しない自由を与えてくれる。<中略>スラックがあれば失敗できる」(「欠乏の行動経済学 いつも時間がないあなたに」第3章「荷づくりとスラック」)
課題本では、このような事例が示されていました。
私は余計な選択肢(解説本を購入、リアル本を購入など)をノイズだと考え、最初から排除することでスラックを作ったつもりです。
これはトレードではありません。
個々人により、情報処理能力は異なります。
最近は特に、1日24時間で私ができることは非常に少ないと肝に銘じています。
そして、選書する場合に、こちらの2つの言葉がグルグルと頭の中を回り、結果として古典を読む流れに繋がっていますね。
・ガーベッジ・イン・ガーベッジ・アウト
・どうせ買うなら長持ちする武器(本)
(「知的戦闘力を高める独学の技法」山口周著より http://amzn.to/2FiPHDN)
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日も、どうぞよろしくお願いします。