二千年前の世界と現在を比べるって面白いなと思うもんざです。
古代ローマに関する歴史に残っている記録を読むと、人間の本性みたいなものは変わらないんだなぁと実感します。
「ハドリアヌス帝の回想」をもっと楽しみたいと思って、関連図書も読んでいるのですが、この本は彼が生きた時代の風習なども記録されていてゴシップ雑誌的な要素もあり、面白いのです。
▼ハドリアヌス ─ ローマの栄光と衰退
アントニー エヴァリット (著), 草皆 伸子 (翻訳)
http://amzn.to/2BlhoJT
さて。課題です。
約2000年前のローマの平均寿命をご存じですか。
—
男20代前半、女性25歳(ただし、15歳まで生きた者の残余命は、男32年、女34年となっていて、死亡率の高い幼年期を凌げば、半数くらいは50歳近くまで生きることができた。
http://heartland.geocities.jp/zae06141/ERAN.html
—
現在の世界平均寿命は、男女平均が71.4歳、男性が69.1歳、女性が73.8歳だそうです。
https://memorva.jp/ranking/unfpa/who_whs_2016_life_expectancy.php
ものすごい進歩だと思いませんか。現代は、「飢餓」と「疫病」と「戦争」という三大疾病を人類は、ほぼ克服し、人類史まれにみる平和を手に入れて大増殖している、という趣旨を「ホモ・デウス」で歴史学者のハラリ教授が書いていました。
視点をマクロからミクロに転じてみます。
個人の健康を考えた場合は、どうでしょうか。食事・運動・睡眠などの管理は必須です。加えて、それを管理するための知識や教養も必須でしょう。そして学んだことを実行できる意志力も。
いろいろとめんどうだな、と以前の私は思っていましたが、でも実は、これって幸せなんですよね。
だって古代ローマで奴隷として生まれていたら、いや、奴隷じゃなかったとしても、乳児期に死ぬか、疫病に感染して死ぬか、とにかく、あっという間に死んじゃってたでしょう。「飢餓」と「疫病」と「戦争」は、個人で何とかできるレベルの災難じゃないですから。。。現代の日本に生まれて、健康に生きるということに関して、個人の努力で何とかできる範囲が広いって本当に幸福なことだな~って、しみじみと思いました。
今日も読んでくださって、ありがとうございます。
明日もよろしくお願いします。