「仕事を自由に選べるし、一度就いた職種を変えることがタブーではない」という社会で生きているって幸運なんだと感じたもんざです。
世界中のどこに行っても、身分の差別はあるし、親の仕事を継ぐのは当然だけれど、全く異なる職業に就くには容易じゃなかったでしょう。
そのあたりの話が、この本に書かれていました。
■通過儀礼 (岩波文庫)
ファン・ヘネップ (著), 綾部 恒雄 (翻訳), 綾部 裕子 (翻訳)
■The Rites of Passage Kindle Edition
by Arnold van Gennep (Author), Monika B. Vizedom (Translator), Gabrielle L. Caffee (Translator)
「例えば助手(鍛冶屋とか大工の)は一生助手のままで終わり、個人的にはいかに才能があろうとも、特別の場合(時には結婚など)を除いては、一つ上の階級(鍛冶屋、大工など)に上がることはできにくいという傾向がある。…この二者の区別は個人的資質(力、技術など)によるのではなく、自分がまずはじめに就いた狭い部門内での昇進しか許さないような一種の伝統的な圧力のせいである」
ただ、この圧力を超えることができれば、職種の壁を越えることができたらしいのです。
「どの国にあっても、どの時代でも、どんな職業についても、一人の人間が完全な満足をうる前に超えなければならない過渡期があるのである」(P.136)
1908年に出版されたこの本は人類学の古典だそうです。
子どもから大人になる、とか、階級を上がる(ぴったりした言葉が思いつきませんが…)とか、かつては何かしらの通過儀礼があり、その過渡期を通じて変化がもたらされていたのだろうと思います。
現代の日本では、社会的な通過儀礼は失われていますよね(日本に限らず世界中で、かな)。
だから、もし、自分を成長させたいと思ったら、自分自身で通過儀礼的なものを用意しなくちゃいけないのかもしれないですね…
さて。課題です。モチベーションの上げ方のヒントを課題本からいただきましたよ。
・やりたいこと(Will)
・やれること(Can)
・やるべきこと(Must)
きっと、この3点のうちの、どれかが足りないんです。
モチベーションが下がったと思ったら、なぜ下がったのか、この3つの要素に分解してじっくり考えてみる。
それからモチベーションを上げるための課題を設定する。
やるべきだけど、やりたいと思えないこともありますよね。そんなときでも、自分の興味のツボを深掘りしてみれば、何かしら見つかるものだと青野社長は書かれています。
シンプルで非常に分かりやすいのですが、ちょっと大雑把すぎる気も。
私の場合、「本当にこれは自分がやるべきことなのか?」という疑問に引っかかって、モチベーションがどんどん落ちることがあります。そこで、私がやる必要なし、という結論が出ちゃったら、モチベーションを上げる必要が根本的になくなりますからね…まぁでも、お勤めをしていると、そんなことばかりも言ってられないですしね。
あ、そっか。そこで無理矢理に自分の興味のツボに引きつけて考えるのね!
ようやく分かりました(笑)それでは明日もどうぞよろしくお願いします。