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読書会まで7日/68年革命

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9. 読書会(勉強会)
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情熱をもって取り組める人を眩しく感じたもんざです。

初心者向けのショートムービーを制作する2日間のワークショップに参加するため福岡に来ています。

3人でひとつのシナリオを基にスマホで動画を撮影します。

各自が監督であり、演者にもなります。

同じチームになった人は地元の福岡の女性と、札幌から来た男性です。

熱心に作業に打ち込むメンバーの姿勢から学ばせてもらっています。

進捗報告

わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。

「アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治」講談社現代新書 吉田徹著 https://amzn.to/461ZPwr

今回は第五章「アイデンティティ政治の起点とその隘路」から印象に残った点を共有します。

この章では、現代社会が抱える問題を生み出す起点となった1968年にいったい何が起こったのかを振り返りつつ、個人化が進んだ結果として、どのような混乱が生じているのかを再確認しています。

引用「政治や社会はいつからどこにも属さない「市民」のもの、あるいは「個人」のものとされるようになったのかーーその起源を遡ると1960年代後半から70年代初頭に行きつく」

引用「この章では、その起源(引用者注:1・権威主義の発生、2・既成政党の変化がポピュリズムを招くこと、3・歴史認識問題と宗教原理主義の根底に個人主義の思考や制度があること)と、個人の解放というリベラルな論理がむしろ個人を不自由にしているという逆説の理由を明らかにすべく、1968年以降の先進国社会についての理論と状況を批判的に確認してみよう」

引用「1968年が大きな意味を持つのは、こうした大規模な抗議運動がフランスのみならず、アメリカ、日本、西ドイツ、イタリアなど多くの先進国で、あるいはチェコといった当時の共産圏、そしてメキシコといった途上国でも同時並行して進んだからだった。これに中国の文化大革命を加えることもできるだろう」

引用「新自由主義が意味するところは多様だが、ここでは「私的所有権、自由市場、自由な交換を制度的基盤において個人の企図的な自由とスキルを解放する政治経済政策についての理論」(デヴィッド・ハーヴェイ)と定義しておこう」

私はこれまで「新自由主義」についての定義を十分に理解できていませんでしたが、ここでしっかりと意味をおさえられました。

68年革命と新自由主義が結びつくことで、個人化が加速し、社会のまとまりがなくなり、様々な問題が発生し始めたのです。

表面上は良さそうに見えても、中長期的な視点で考えると、大きな問題が起こっている状況です。

しかも、その複合的な波及要因は事態が悪化した後でしか分からない。

地球温暖化や公害問題と似ていますね。

今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

参加者(2名)

  1. もんざ「アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治」講談社現代新書 吉田徹著 https://amzn.to/461ZPwr
  2. じょあんなさん「How to Kill Men and Get Away With It: A deliciously dark, hilariously twisted debut psychological thriller, about friendship, love and murder」 (Kitty Collins Book 1) Katy Brent (著) https://amzn.to/4gmbA4h

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共有予定の本

移民への憎悪、個人化するテロリズム、伸張する権威主義。リベラリズムが崩壊し、怒りの政治が展開する現在、その底流を抉り出す。

「アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治」講談社現代新書 吉田徹著 

英国で 15万部超の 大ヒットを記録!ケイティ・ブレントの『男を殺して逃げ切る方法』。著者は英国のジャーナリストで、本書が小説デビュー作。

「How to Kill Men and Get Away With It: A deliciously dark, hilariously twisted debut psychological thriller, about friendship, love and murder」 (Kitty Collins Book 1) Katy Brent (著) 

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