なんで伝わらないんだ?と不思議になったもんざです。
私が日本人以外とメールなどのテキストでやり取りする場合、言語は英語です。
そうなると、自分の書いた文章を誤解されないように工夫します。
相手の意図をくみ取って、行き違いが発生しないように、自分の理解が正しいかも確認します。
英語だったらもし伝わらなくても、自分のスキルか知識不足か文化の違いかな、と納得できる。
でも、この人はいったい何を言ってるんだ?みたいなストレスって、実はあんまりないんです。
ところが日本人から日本語でくるメールのほうが「何を言ってる?」みたいなのがある。
超ストレスです。
だって日本語なのに意味が分かんないから。
結局のところ、言語の問題じゃなくて、それを書いている人のスキルと人間性の問題なのかな。
そう考えると、メールのやり取りって探知機の役割でもありますね。
一緒にお仕事をしたいと思える人かどうか判別する探知機。
とはいえ自分は相手を選べる立場じゃないってところが悲しいけど。。。
進捗報告
私は 「検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?」 (岩波ブックレット) 小野寺 拓也 (著), 田野 大輔 (著) を共有しようと思っています。
今回は、第三章「ドイツ人は熱狂的にナチ体制を支持していたのか?」から、私がアンダーラインを引いたところを共有します。
ある政権を「支持するかしないか」という判断には、「良い/悪い」という道徳的判断だけでなく、「利益になるかならないか」という現実的判断も大きく絡んでいるのだ
第三章「ドイツ人は熱狂的にナチ体制を支持していたのか?」「検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?」 (岩波ブックレット) 小野寺 拓也 (著), 田野 大輔 (著)
当時のドイツ人の多くはナチ体制を熱狂的に支持していたし、したがって良いことと思っていた」という極度に単純化した議論では、体制と人びととの「ズレ」、実利性や強制的側面などが見えなくなってしまうのである
第三章「ドイツ人は熱狂的にナチ体制を支持していたのか?」「検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?」 (岩波ブックレット) 小野寺 拓也 (著), 田野 大輔 (著)
自分にとって利益になるかならないか?
私たちの判断基準はほぼこれでしょう。
自分の家族、会社など所属する組織の利益までは考えられるかもしれません。
でも5年後の自国や地球レベルでの全体の利益となると「?」ってなりますよね。
ベンサムは最大多数の最大幸福を唱えましたが、私には少し違和感があります。
オルテガの警告が思い出されます。
権利は主張するけれど自ら負うところを少なくする「大衆」の多数決で政治が動くしくみは、もっとバージョンアップを検討されるべきじゃないかな。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(3名)
- もんざ「検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?」 (岩波ブックレット) 小野寺 拓也 (著), 田野 大輔 (著)
- にしやまさん「選書中」
- maruさん「差別はたいてい悪意のない人がする: 見えない排除に気づくための10章」大槻書店 キム ジヘ (著), 尹 怡景 (翻訳)
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共有予定の本
「ナチスは良いこともした」という言説は,国内外で定期的に議論の的になり続けている.アウトバーンを建設した,失業率を低下させた,福祉政策を行った――功績とされがちな事象をとりあげ,ナチズム研究の蓄積をもとに事実性や文脈を検証.歴史修正主義が影響力を持つなか,多角的な視点で歴史を考察することの大切さを訴える.
<内容:アマゾン商品説明より>「検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?」 (岩波ブックレット) 小野寺 拓也 (著), 田野 大輔 (著)
あらゆる差別は、マジョリティには「見えない」。
日常の中にありふれた排除の芽に気づき、真の多様性と平等を考える思索エッセイ。韓国で16万部突破のベストセラー!
<内容:大月書店公式サイトより>「差別はたいてい悪意のない人がする: 見えない排除に気づくための10章」大槻書店 キム ジヘ (著), 尹 怡景 (翻訳)