サクッと手続きできてホッとしたもんざです。
PNB(フィリピンナショナルバンク)が私のフィリピンでのメイン銀行です。
スマホにアプリを入れているのですが、セキュリティが厳しく複数のスマホには登録できません。(LINEのような移行作業が必要だったと後から知った。。。)
旧スマホから新スマホへ変更するために、どうしたらいいのか分からないので、直接銀行へ行って相談しました。
絶対に1時間以上はかかるだろうと見込んでいたのですが、窓口の若い女性銀行員がにこやかに対応してくださり、なんと30分もかからず完了。
私が支店へ行ったとき、奇蹟的に客が少なかったのも良かったのかも。
これで2020年1月に購入したスマホを処分できます。
5年5カ月お世話になりましたが、iPhoneじゃないし、さすがにもう売れないだろうな。
進捗報告
今月みなさんと共有するのは、こちらです。
「体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉」 文藝春秋 伊藤 亜紗 (著) https://amzn.to/3GRF38p
今回は、第3章「リアルタイムのコーチング」から印象に残ったところを共有します。
この章では、画像処理を専門にして、技能獲得支援をする東工大教授の小池さんの研究にフォーカスされます。
小池さんのボールカメラという作品では、ボールの中に仕込まれたカメラから見た映像が撮影されるのですが、これは競技の真っただ中を切り取り、技能獲得支援に役立てようとするもの。
空間的な「渦中」と時間的な「渦中」をとらえることで、計測してコーチングするため、手遅れにならないリアルタイムな技能支援ができるわけです。
引用「繰り返し確認しているように、運動のうまさを構成する重要な要素のひとつは、具体的な環境の中でパフォーマンスを発揮する「変動の中の再現性」です」
引用「コーチングをリアルタイムにすることは、単に介入の時間的なタイミングが変わるというだけではないのです。それは、コーチから見れば介入の意味、選手からすれば学習の仕組みそのものが変わることを含んでいます」
「モノアイ」という視野280度の魚眼レンズカメラを選手の体に取り付けて、選手本人の体を撮影するカメラでは、撮影した画像処理にAIが活躍します。
引用「一般にAIというと、人間と同じような知能を備えた存在(汎用型AI)がイメージされることが多いですが、理工系の研究で使われるAIは、特定の処理を短時間で行うことのできるネットワーク(特化型AI)です。前者が「疑似人間」だとすれば、後者はただの「ツール」。」
人文系と理系の研究者のAI議論が、ときにかみ合わない時は、汎用型AIの話なのか、特化型AIの話なのかという前提があいまいだからじゃないか?と著者は指摘します。
著者の伊藤さんのうまい表現に唸ったところがあります。それは「テクノロジーを使いつつも、人間の体そのものに直接介入せず、脳や体を「だます」環境を作ることで、脳や体が自己成長するしくみ」を、農業的と例えているところ。
非常に分かりやすく、説得力があるたとえでした。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(3名)
- もんざ「体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉」 文藝春秋 伊藤 亜紗 (著) https://amzn.to/3GRF38p
- じょあんなさん「Evil Eye/Etaf Rum」Harper Perennial https://amzn.asia/d/bqTsrWG
- 黒猫のミッツさん「NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク」ユヴァル・ノア・ハラリ (著), 柴田裕之 (翻訳) 河出書房新社 https://www.kawade.co.jp/nexus/
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共有予定の本
「できなかったことができる」って何だろう?技能習得のメカニズムからリハビリへの応用まで――
古屋晋一(ソニーコンピュータサイエンス研究所)、柏野牧夫(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)、小池英樹(東京工業大学)、牛場潤一(慶應義塾大学)、暦本純一(東京大学大学院)ら、5人の科学者/エンジニアの先端研究を通して、「できる」をめぐる体の“奔放な”可能性を追う。
日々、未知へとジャンプする“体の冒険”がここに。
「体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉」 文藝春秋 伊藤 亜紗 (著) https://amzn.to/3GRF38p
“Rum’s sensitive portrayal of Yara’s inner monologue paints a clear picture of the traditional gendered expectations that are placed on many modern Palestinian American women, and the ways an unsettled past can affect the present.” — Washington Post, “10 Noteworthy Books for September”
「Evil Eye/Etaf Rum」Harper Perennial https://amzn.asia/d/bqTsrWG
■ハラリ氏による本書へのコメント
私たちは人類史上もっとも重大な情報革命のさなかを生きています。しかし、それ以前に起きたことを理解しなければ、そのことは理解できません。歴史とは、結局のところ過去を学ぶことではありません──変化を学ぶことなのです。歴史は、何が同じであり続けて、何が変化をして、いかに物事が変化しているかを教えてくれます。しかし、歴史とは決定論的なものではありませんし、『NEXUS 情報の人類史』は過去を理解することで未来を予測できると主張するものではありません。私の目的は、じゅうぶんな知識にもとづく選択をすれば、私たちは最悪の結果を避けることがまだ可能なのだと示すことにあるのです。未来は変えられないというのなら、それを議論するのに時間を費やす必要はないのですから。
「NEXUS 情報の人類史 上 人間のネットワーク」ユヴァル・ノア・ハラリ (著), 柴田裕之 (翻訳) 河出書房新社 https://www.kawade.co.jp/nexus/
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