9. 読書会(勉強会)カウントダウンコラム1. Zoom読書会

読書会まで3日/筋金入りの苦労好き

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9. 読書会(勉強会)
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嬉しい反面、不安にもなるもんざです。

医学書院「シリーズケアをひらく」の別の本も面白いよ、とおすすめされました。おすすめされたのは、こちら。斎藤環(著)「イルカと否定神学」

確かに面白そうではありますが、分厚かった。。。すでに購入している人が、リアル本をZOOMの画面越しに見せてくれたのですが、村上春樹の「街とその不確かな壁」くらいか、それ以上に見えましたよ。

そしてAmazonでは電子版が販売されておらず、医学書院のアプリだけ電子版が購入できる。

うーーーん。1冊買って思ったのは、このアプリはユーザビリティがいまいちで、読みにくいんですよ。日本に帰ったときにリアル本を買おうか。でも重いんだよな。。。

「イルカと否定神学」書評 「無条件の受け入れ」による効果|好書好日

キャリコン課題図書「イルカと否定神学」斎藤環|タケシマヒロユキ

進捗報告

今月みなさんと共有するのは、こちらです。

「向谷地さん、幻覚妄想ってどうやって聞いたらいいんですか?」 (シリーズ ケアをひらく) 白石正明・向谷地生良 (著) 医学書院 https://amzn.to/41yhnhB

今回は「長いあとがき」から印象に残ったところを共有します。

向谷地さんは、自らを筋金入りの「苦労好き」であると言います。
そして自ら困難な状況を選び、その状況を俯瞰して眺めることができる稀有な人です。

引用「46年に及ぶソーシャルワーカーとしての実践において私が大事にしてきたのは「いちばん困っている人が生きている場に、自分を置いてみる」ことだった」

(長いあとがき)

引用「1978年に大学を卒業して、北海道の浦河赤十字病院に就職した。決め手となったのは、そこが最も不人気だったこと、そして「管内で初めてのソーシャルワーカーとしてたいへんな苦労が予想される」というリスクに魅了されたからである(この癖は今も治っていない。最近も札幌で暮らす家を「不便、不人気、事故物件」で検索して見つけ、産廃施設と工場に囲まれた2万円台のアパートで快適に暮らしている)」

(長いあとがき)

引用「今でいうと立派なパワハラ事案である。しかしこれらの社会実験から私が得たのは、「うまく行かないほど、やる気が出る」という不思議な感覚だった」

(長いあとがき)

逆境に耐える力を確かグリットとよぶ本があったかと思うのですが、向谷地さんの場合は、グリッド力がずば抜けて高い。

それをまた自ら求めていくから訓練されて、その能力が高まるのかもしれません。

向谷地さんとはベクトルは違うんですが、私もうまく行かない状況になると、けっこう自分で自分を俯瞰して笑えてくるタイプで、想定外の逆境でも無気力になったりはしません。(たいした逆境は経験しておりませんが。。。)

私は困難が降ってくると「次のレベルにアップするための修行だな」とゲームのように考えてしまうのですが、向谷地さんの場合は、もっと人間の本質を知りたい欲求に動かされている感じ。

この本を読んで、向谷地さんの生き方に触れ、学ばせてもらえました。

今日も読んでくださってありがとうございます。また明日もよろしくお願いします。

参加者(2名)

  1. もんざ「向谷地さん、幻覚妄想ってどうやって聞いたらいいんですか?」 (シリーズ ケアをひらく) 白石正明・向谷地生良 (著) 医学書院 https://amzn.to/41yhnhB
  2. にしやまさん「サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠」(文藝春秋) ジリアン・テット (著), 土方 奈美 (翻訳) https://amzn.to/4kEz8TY

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共有予定の本

へぇー」がひらくアナザーワールド!!精神医療の常識を溶かし、対人支援の枠組みを更新しつづける「べてるの家」の向谷地生良氏。当事者がどんな話をしても彼は「へぇー」と興味津々だ。その「へぇー」こそがアナザーワールドの扉をひらく鍵だったのだ!大澤真幸氏の特別寄稿「〈知〉はいかにして〈真実〉の地位に就くのか?」は“良心的兵役拒否者”である向谷地氏に言語論から迫る必読論文。

「向谷地さん、幻覚妄想ってどうやって聞いたらいいんですか?」 (シリーズ ケアをひらく) 白石正明・向谷地生良 (著) 医学書院 https://amzn.to/41yhnhB

世界の金融システムがメルトダウンし、デジタル版ウォークマンの覇権をめぐる戦いでソニーがアップルに完敗し、ニューヨーク市役所が効率的に市民サービスを提供できない背景には、共通の原因がある。それは何か――。謎かけのようなこの問いに、文化人類学者という特異な経歴を持つ、FT紙きってのジャーナリストが挑む。

「サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠」 (文春文庫)ジリアン・テット (著), 土方 奈美 (翻訳) https://amzn.to/4kEz8TY

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