9. 読書会(勉強会)カウントダウンコラム1. Zoom読書会

読書会まで7日/報道の自由度

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9. 読書会(勉強会)
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臨機応変にやるのだよ、と思うもんざです。

母のマニラ滞在も13日目。

観光らしいことはしておらず、近所で買い物したり、ご飯を食べたり。

私の日常を母のスピードにペースダウンして、足並みをそろえたうえで、希望を聞きつつ対応しています。

とても暑いし、彼女にとっては、言葉も通じないストレスフルな環境なので、とにかく体調をキープしてもらい、適度に楽しみ、無事に日本に帰ってもらうことが目標ですね。

進捗報告

今月みなさんと共有するのはこちらです 。

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今回は第4章「政敵排除と報道の抑圧」から印象に残ったところを共有します。

この章はフィリピンだけでなく東南アジア諸国のジャーナリズムについて、著者独自の考察もあり、読みごたえがありました。

引用「パリに本部を置く「国境なき記者団」(RSF)が毎年発表する報道の自由度ランキングでフィリピンはドゥテルテが就任した16年以降、180ヵ国中127位、133位、134位、136位、138位と毎年順位を落とし、22年は147位と一挙に落ち込んだ。(中略)報道の自由や民主主義を論じる際によく引用されるRSFの順位付けだが、ヨーロッパ目線の偏りを感じることがある。上位は常に欧州の国が独占している」

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引用「私は新聞記者時代東南アジア全域を持ち場としてきたが、政治家や要人を含む取材対象へのアクセスや取材の自由が最も保障されている国だった。優秀な記者の層が最も厚いのもフィリピンだ。権威主義的な政権に果敢に挑むジャーナリストやメディアも存在する。不敬罪で言論弾圧を繰り返すタイや建国以来政権交代がなく、言論が統制されているシンガポールより下という評価はどうなのか」

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このように著者はフィリピンのかつてのジャーナリズムを評価するものの、ドゥテルテ政権下で自由度が大きく棄損されたことは認めています。

伝統メディアやジャーナリズム全体を攻撃し、自分を否定する意見はすべてフェイクニュース扱い、自分自身やインフルエンサーによるSNSを通じた情報発信で、自己正当化をする姿勢は、世界各国の権威主義的な指導者にみられる現代的な傾向かもしれません。

フェィクニュースに踊らされないよう、大衆のメディアリテラシーをいかに高めるか。

これが現在の世界の重要な課題かも。。。

今日も読んでくださってありがとうございます。

また明日もよろしくお願いします。

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共有予定の本

アジアや東欧の民主化の先駆けとなったピープルパワー革命から約40年。国を追われたマルコスの息子がいまや大統領となり、独裁時代の記憶が抹消されつつある。メディア弾圧とフェイクニュースが横行する現在、フィリピンの民主主義の姿とは。現地在住のジャーナリストが長年の取材をもとに描き出す、渾身のルポ。

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