タイムカプセルだ!と思ったもんざです。
Evernoteからデータを抽出してObsidianに移す作業を始めました。
2024年中に片付けたかったのですが、4000個以上ファイルがあり、どうしたものかと手を付けられなかったのです。
しかし2025年こそは、Evernoteから絶対に卒業するぞ!と決心を固め、やってみたら。。。
あらら?意外と楽しいことに気づきました。
ボイスノートなどで10年以上前の自分の独り言を聞いても、自分じゃないみたい。
Evernoteに入れておいた音声(wavファイル)にはTranscribleというボタンがくっついていて、ぽちりと押したら、音を再生しなくても内容を文章化してくれました。
いつのまに、こんな便利な機能が追加されていたのか!
本棚を片づけ始めたら、懐かしい本を読み始めて、片付かない。。。みたいな状態ですね。
2025年は、あと11か月もあるので、コツコツと気長に取り組もうと思います。
進捗報告
今月みなさんと共有するのは、こちらです。「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか」エマニュエル・トッド (著), 大野 舞 (翻訳) 文藝春秋 https://amzn.to/3Ptqfy7
この本は終章まで含めると全部で12章です。各章から印象に残ったところを紹介していきます。
今回は、第9章「ガス抜きをして米国経済の虚飾を正す」から。
この章で著者は、国内総生産(GDP)では測れない経済実態を読者に計算し、国内実質生産(RDP)としてみせてくれます。
工業生産高、工作機械の生産量、小麦の生産高などにおいて米国の生産量は減少しています。
引用「天然ガスの分野でアメリカは、ロシアに次ぐ世界二位の輸出国だ。戦争のおかげで、特にロシアからの天然ガス供給を突然遮断されたヨーロッパの同盟諸国に供給できるようになったアメリカは、世界最大の液化天然ガスの輸出国となった」
第9章「ガス抜きをして米国経済の虚飾を正す」
引用「物事の正体を暴く戦争は、私たちの(そしてアメリカ自身の)アメリカに対する認識とアメリカの真の実力の間にあるギャップを明らかにしたのである」
第9章「ガス抜きをして米国経済の虚飾を正す」
引用「前章で見たように、アメリカのGDPのうち医療費は18.8%を占めるが、それでも平均余命は低下している。こうした結果を踏まえると、医療の支出の真の価値は過大評価されていると言える。真に存在している価値は、この数字の40%程度だろう。そこで、私は医療支出に0.4の係数を乗じて減額する。」
第9章「ガス抜きをして米国経済の虚飾を正す」
引用「2022年のアメリカの一人当たりGDPは、76000ドルである。(中略)このガス抜きしたサービスの24,320ドルに先ほどの物質的な生産に当たる15,200ドルを加えると、一人当たりRDPは39,520ドルになる。(中略)こうして算出した国民一人当たりの豊かさの順位は、乳幼児死亡率の順位と見事に一致するのだ。ドイツが一位で、アメリカが最下位になっている」
第9章「ガス抜きをして米国経済の虚飾を正す」
引用「地政学に関する本書において、私は国力の基盤へ近づこうと試みている。兵器の生産量よりもエンジニアの数を見る方が真実に近づけるのだ。繰り返すがモノから人へである」
第9章「ガス抜きをして米国経済の虚飾を正す」
引用「なぜアメリカの海軍は立ち直れないのか。なぜ経済格差と貿易赤字を縮小させられないのか。なぜ学生たちをエンジニアリングと科学の道へと向かわせないのか。(中略)アメリカは世界の通貨としてドルを生み出しているが、無から金銭的な富を引き出せるドルの能力こそが、アメリカを麻痺させているのだ。」
第9章「ガス抜きをして米国経済の虚飾を正す」
アメリカがドルによって「オランダ病」(天然資源の呪い)に感染してしまったがために、優秀な若者たちが非生産的職業へ「頭脳流出」してしまった、という著者の理論は説得力がありすぎて、怖いくらい。
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参加者(5名)
- もんざ「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか」エマニュエル・トッド (著), 大野 舞 (翻訳) 文藝春秋 https://amzn.to/3Ptqfy7
- りんさん「死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説」田坂広志 (著)光文社 https://amzn.to/4gJRal8
- にしやまさん「ムダがなくなり、すべてがうまくいく 本当の時間術」望月 俊孝 (著)すばる舎 https://amzn.to/4fWsmFi
- じょあんなさん「超加速経済アフリカ―LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図 」椿 進 (著)東洋経済新報社 https://amzn.to/42kd3TA
- Treeさん「技術革新と不平等の1000年史」ダロン・アセモグル (著), サイモン・ジョンソン (著), 鬼澤 忍 (翻訳), 塩原 通緒 (翻訳)早川書房 https://amzn.to/4hhvugb
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共有予定の本
米国と欧州は自滅した。 日本が強いられる「選択」は?
ロシアの計算によれば、そう遠くないある日、ウクライナ軍はキエフ政権とともに崩壊する。
「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか」エマニュエル・トッド (著), 大野 舞 (翻訳) 文藝春秋
戦争は“世界のリアル”を暴く試金石で、すでに数々の「真実」を明らかにしている。勝利は確実でも五年以内に決着を迫られるロシア、戦争自体が存在理由となったウクライナ、反露感情と独経済に支配される東欧と例外のハンガリー、対米自立を失った欧州、国家崩壊の先頭を行く英国、フェミニズムが好戦主義を生んだ北欧、知性もモラルも欠いた学歴だけのギャングが外交・軍事を司り、モノでなくドルだけを生産する米国、ロシアの勝利を望む「その他の世界」……
「いま何が起きているのか」、この一冊でわかる!
死後、我々はどうなるのか。「肉親」と再会できるのか。「前世の記憶」「輪廻転生」は、全くの迷信なのか。なぜ、「死者との交信」が起こるのか。「幽霊」や「地縛霊」という現象の正体は何か。我々の「未来」と「運命」は、すでに決まっているのか。なぜ、無数の人々が「神」や「仏」を信じてきたのか。なぜ、「最先端の科学の知見」と「最古の宗教の直観」が一致するのか――。この本を読み終えたとき、あなたの人生が変わる。
「死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説」田坂広志 (著)光文社
「いつも時間がない」「集中力や生産性を上げたい」「限られた時間を充実したものにしたい」……時間術本としてそんな想いに120%応え、ストレートにその方法を伝授。さらに人間が持つ本来のパフォーマンスの可能性を見つめ、人生を豊かにし、レベルアップするコツが1冊で身につきます。数ある「時間管理本」の決定版を目指したのが本書。日常の生産性や充実度、幸福度を上げたいと思っている……そんなすべての人へ!
「ムダがなくなり、すべてがうまくいく 本当の時間術」望月 俊孝 (著)すばる舎
大前研一氏推薦! “人類発祥の地「アフリカ」がいよいよ来た!” この本は、現地情報×ファクトフルネスで、30年前の頭を切り替える新感覚ビジネスパーソンの教養書です! たとえば、次のことはすべて、アフリカのファクトフルネスです!
「超加速経済アフリカ―LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図 」椿 進 (著)東洋経済新報社
繁栄を極めたローマ帝国はなぜ滅びたのか? 産業革命がイングランドからはじまった理由とは? 共産主義が行き詰まりソ連が崩壊したのはなぜか? 韓国と北朝鮮の命運はいつから別れたのか? 近年各国で頻発する民衆デモの背景にあるものとは? なぜ世界には豊かな国と貧しい国が生まれるのか——ノーベル経済学賞にもっとも近いと目される経済学者がこの人類史上最大の謎に挑み、大論争を巻き起こした新しい国家論。
「技術革新と不平等の1000年史」ダロン・アセモグル (著), サイモン・ジョンソン (著), 鬼澤 忍 (翻訳), 塩原 通緒 (翻訳)早川書房
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