9. 読書会(勉強会)カウントダウンコラム1. Zoom読書会

読書会まで2日/伝統を守るという任務

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9. 読書会(勉強会)
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ここにあったの?と驚いたもんざです。

会社の自分の机の引き出しに予備のお買い物袋を置いています。

3キロのプロテインを購入したときにもらった黒い布袋ですが、丈夫で便利です。

クリスマスシーズンになると、あちこちから会社にギフトが届くので、この手提げ袋が活躍します。

先日、別の事務所にノートPCを届けることになり、なんかちょうどいい袋はなかったか、と考えて思い出しました。

この手提げ袋を広げて、中を探ったら、失くしたと思っていたハンカチが出てきました。

自分のうっかりさに呆れますが、失せモノが思いがけず発見できるのはうれしいですね。

進捗報告

さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。

「労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~」 (光文社新書) ブレイディ みかこ (著) 

今回も、「第2部 労働者階級とはどんな人たちなのか」から印象に残ったところを共有します。

テリーは、ブラックキャブの運転手で銀行員の妻を持ち、著者の夫の友人たちの中では出世頭だそうです。

『イーストエンド出身の労働党員』ってのは、もはやアイデンティティなんだよ。俺たちワーキングクラスには、保守党の奴らにカウンターを張っていくという任務がある。俺の親父も、祖父もそれをやってきた

1955年生まれのテリーは、こうして祖父の代からの伝統を引き継いでおり、もし彼の二人の息子たちが保守党を支持するようになったら親子の縁を切るとまでいうのです。いまどきの若者は生涯ひとつの政党しか支持しないという生き方はしないだろうが。。。といいつつも。

昔の労働者階級は、地元のフットボール・クラブと労働党への忠誠心は死ぬまで変わらなかった。どこに引っ越そうと、階級を登ろうと、絶対に変わらなかった。今は、新しい洋服を着るみたいに、どんどん変わっていく

うちの次男なんて、俺のウエストハムを引き継いでない。昔は親がサポートするクラブを息子も引き継いだもんなんだよ。次男はチェルシーとか応援してるから絶望的だ。心底がっかりする。長男はクリケットに夢中だし。イーストエンドの労働者階級の血を引く男がクリケットじゃねえだろうって。

このあたりの話も面白かったです。スポーツと政治が、住んでいる地域と階級に結びついている。

社会の個人化が進むと、こういう分かりやすい区分も可視化しずらくなって複雑さを増すのかも。

今日も読んでいただき、ありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。

参加者(3名)

  1. もんざ 「労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~」 (光文社新書) ブレイディ みかこ (著)
  2. にしやまさん「言ってはいけない―残酷すぎる真実―」(新潮新書) 橘玲 (著)
  3. みっつさん「なぜ重力は存在するのか 世界の「解像度」を上げる物理学超入門」(マガジンハウス新書) 野村泰紀 (著)

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共有予定の本

2016年の英国EU離脱派の勝利。海外では「下層に広がる排外主義の現れ」とされたが、英国国内では「1945年以来のピープル(労働者階級)の革命」との声も多かった。世界で最初に産業革命、労働運動が起きたイギリスでは労働者こそが民主主義を守ってきた。ブレグジットは、グローバル主義と緊縮財政でアウトサイダーにされた彼らが投じた怒りの礫だったのだ――。英国在住の注目の著者がど真ん中から現状と歴史を伝える。

<内容:Amazon 書誌情報より> 「労働者階級の反乱~地べたから見た英国EU離脱~」 (光文社新書) ブレイディ みかこ (著)

ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない。

この社会にはきれいごとがあふれている。人間は誰しも平等で、努力すれば必ず報われ、〝見た目″はそれほど大した問題ではない――だが、それらは絵空事である。往々にして、努力は遺伝に勝てない。知能や学歴、年収、犯罪癖も例外ではなく、美人とブスの「美貌格差」は生涯で約3600万円もある。また、子育ての苦労や英才教育の多くは徒労に終わる……。進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が次々と明かす「残酷すぎる真実」。読者諸氏、遺伝、見た目、教育、性に関する、口には出せない「不愉快な現実」を今こそ直視せよ!

<内容:Amazon 書誌情報より>「言ってはいけない―残酷すぎる真実―」(新潮新書) 橘玲 (著)

ニュートン力学から相対性理論、量子力学まで……「宇宙を支配する力」に迫る知的探求の旅!
本書では、カルフォルニア大学バークレー校教授で理論物理学者の野村泰紀さんが、「ニュートン力学」や「相対性理論」といった古典物理学から、「量子力学」などの現代物理学に至るまでを概観しつつ、「重力はなぜ存在するのか?」という謎に迫ります。

宇宙を動かす根源的な仕組みや、自然界を支配する法則への理解がぐっと深まる、読むだけで世界の「解像度」が上がる一冊です。

<内容:Amazon 書誌情報より> 「なぜ重力は存在するのか 世界の「解像度」を上げる物理学超入門」(マガジンハウス新書) 野村泰紀 (著)
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