よくできてるなぁと感心するもんざです。
7月13日にTOEICを受けるので、ちゃんと勉強しようと思ってオンラインで学習できる教材を買いました。
毎日やるタスクが決まっているので、コツコツそれを片づけるだけ。
どこまでやったか可視化されるので、モチベーションが維持できそう。
試験勉強が苦手な私でも最後までクリアできるかもしれません。
こういう教材の設計ができる人ってすごいなぁと思います。
進捗報告
さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。
「依存症と人類――われわれはアルコール・薬物と共存できるのか’」みすず書房 カール・エリック・フィッシャー (著), 松本俊彦 (著), 小田嶋由美子 (翻訳)
今回は、第8章「よい薬物、悪い薬物」から興味深いと感じた部分を共有します。
この章では、1940年代のアメリカの依存症対策について、何が起こったのかを説明してくれています。
具体的には、連邦麻薬局(FBN)の局長アンスリンガーが医学会をないがしろにして強硬な手段を講じたことで事態を悪化させました。
しかし、多くの点で、この時代の取り組みは、よい薬物と悪い薬物、ひいてはよい薬物使用者と悪い薬物使用者の溝を深める結果ばかりを生んだ。当時の先入観や偏見に深く感化された、依存症に対する過度に還元主義的な視点が、溝の両側にある危険性を見えなくしていた。その結果、誰からも顧みられない人から、きわめて恵まれた人まで、あらゆる層の依存症患者を失望させる、分断された不平等な制度が定着する結果となった。
(第8章 よい薬物、悪い薬物、第III部 現代の依存症のルーツ)「依存症と人類――われわれはアルコール・薬物と共存できるのか’」みすず書房 カール・エリック・フィッシャー (著), 松本俊彦 (著), 小田嶋由美子 (翻訳)
アンスリンガーは32年間も局長として君臨し、政治家やマスコミも利用して、事実と異なる根拠のない恐怖心を煽る広報を巧みに行いました。
そりゃ、そうですよね。
依存症の人がそんなに危険じゃなかったら麻薬局は不要になるから、自分の地位を安定させるためには最高の戦略です。
ただ、こうして歴史を振り返ってみれば明らかに分かることであっても、その時代に生きている人には分からないですよね。
今日も読んでくださってありがとうございます。また明日もよろしくお願いします。
参加者(3名)
- もんざ「依存症と人類――われわれはアルコール・薬物と共存できるのか’」みすず書房 カール・エリック・フィッシャー (著), 松本俊彦 (著), 小田嶋由美子 (翻訳)
- にしやまさん「無(最高の状態) 」鈴木祐 (著) クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- よしざき。さん「こども 学問のすすめ」 齋藤 孝 (著) 筑摩書房
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共有予定の本
ある時代には酒や薬物に耽溺することは「堕落」と見なされ、ある時代には「下級階層の流行病」と見なされた。またある時代には、たとえ同じ薬物でも、特定のコミュニティで使用すれば「医療」だが、別のコミュニティに属する者が使用すれば「犯罪」と見なされた。
アルコール依存症から回復した精神科医が本書に描くのは、依存症の歴史であり、その概念の歴史である。自身や患者の体験、過去の有名無名の人々のエピソードに加え、医学や科学のみならず、文学、宗教、哲学にまで踏み込んだ豊饒な歴史叙述によって、依存性薬物と人類の宿命的な繋がりが浮かび上がってくる。
依存症は「病気」なのか? それとも、差別や疎外に苦しむ者に刻印されたスティグマなのか――? 圧倒的な筆力で依存症をめぐるさまざまな神話を解体し、挫折と失敗に彩られた人類の依存症対策史をも詳らかにする。「本書は、米国のみならず、国際的な薬物政策に大きな影響を及ぼす一冊となりうる力を備えている。その意味で、依存症の治療・支援はもとより、政策の企画・立案、さらには啓発や報道にかかわる者すべてにとっての必読書であると断言したい」(松本俊彦「解題」より)
<内容:みすず書房 書誌情報より> 依存症と人類 | われわれはアルコール・薬物と共存できるのか | みすず書房
幸福度、意思決定力、創造性、ヒューマニズム―無我によって私たちはどのようになるのか?不安、怒り、孤独、虚無、自責から自らを開放する科学的メソッド。
<内容:紀伊国屋書店 内容説明より> 「無(最高の状態) 」鈴木祐 (著) クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
生きるための「背骨」を身につける。「どうして、勉強する必要があるの?」「見た目を明るくしておこう」――『学問のすすめ』の精神に子どもの頃から接することで、生きる柱になるはずだ。勉強、人生、人間関係、すべてが学べる日本最強の教育書。
<内容:筑摩書房 内容説明より>「こども 学問のすすめ」 齋藤 孝 (著) 筑摩書房