9. 読書会(勉強会)カウントダウンコラム1. Zoom読書会

読書会までラスト11日/表現する言葉

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9. 読書会(勉強会)
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ときどき無性にアイスが食べたいもんざです。

近所にある韓国系の食材店でアイスクリームを2個買いました。

1個は今日食べて、もうひとつは明日か、明後日か、とにかく今日以外の日に食べるつもりでした。

ひとつはソフトクリーム型で、もう一つはタイヤキ型。

どちらも大好きで、頑張って重めのタスクを片づけたときのご褒美にしてます。

ところがソフトクリーム型を食べて、しばらくしたら、タイヤキ型も食べてしまっていました。

恐るべし、アイスクリーム!おいしすぎる!

頼むから、私を誘惑しないでください。

進捗報告

さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。

「依存症と人類――われわれはアルコール・薬物と共存できるのか’」みすず書房 カール・エリック・フィッシャー (著), 松本俊彦 (著), 小田嶋由美子 (翻訳)

今回は、第1章「出発点――「依存症」以前」から興味深いと感じた部分を共有します。

ものに名前があるから、私たちはそれを認識でき、他者と共有し、それを理解できるのです。

何千年もの間、人々は、スーザンが立ち向かっていた恐ろしい現象と闘ってきた。ただ、私たちが「依存症」と考えるものを表現する言葉をもっている古代文化がほとんどなかったので、この実例を見つけるのは必ずしも容易ではない

(第1章 出発点――「依存症」以前)「依存症と人類――われわれはアルコール・薬物と共存できるのか’」みすず書房 カール・エリック・フィッシャー (著), 松本俊彦 (著), 小田嶋由美子 (翻訳)

スーザン(仮名)はアルコール依存症で著者の患者のひとり。

依存症では、本人がやめたいと思っても、止めることができません。

私が、ダメだと思っていてもアイスを2個も食べてしまったように、人は必ずしも合理的な行動をとれないのです。

自分で自分がコントロールできないことほど辛いことはありません。

でも、それは自分の意志の問題なのか、それとも物質の問題なのか。

ここが大きな問題になるのです。

「そりゃ、本人の意志が弱いから、アイスをいちどに二個も食べちゃうんでしょう?」

「本人がしっかりすれば、問題は解決するはず。」

そんな私の考え方は、この本を読み進めるにつれてどんどん揺らいでいきました。

今日も読んでくださってありがとうございます。また明日もよろしくお願いします。

参加者(1名)

  1. もんざ「依存症と人類――われわれはアルコール・薬物と共存できるのか’」みすず書房 カール・エリック・フィッシャー (著), 松本俊彦 (著), 小田嶋由美子 (翻訳)

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共有予定の本

ある時代には酒や薬物に耽溺することは「堕落」と見なされ、ある時代には「下級階層の流行病」と見なされた。またある時代には、たとえ同じ薬物でも、特定のコミュニティで使用すれば「医療」だが、別のコミュニティに属する者が使用すれば「犯罪」と見なされた。
アルコール依存症から回復した精神科医が本書に描くのは、依存症の歴史であり、その概念の歴史である。自身や患者の体験、過去の有名無名の人々のエピソードに加え、医学や科学のみならず、文学、宗教、哲学にまで踏み込んだ豊饒な歴史叙述によって、依存性薬物と人類の宿命的な繋がりが浮かび上がってくる。
依存症は「病気」なのか? それとも、差別や疎外に苦しむ者に刻印されたスティグマなのか――? 圧倒的な筆力で依存症をめぐるさまざまな神話を解体し、挫折と失敗に彩られた人類の依存症対策史をも詳らかにする。

「本書は、米国のみならず、国際的な薬物政策に大きな影響を及ぼす一冊となりうる力を備えている。その意味で、依存症の治療・支援はもとより、政策の企画・立案、さらには啓発や報道にかかわる者すべてにとっての必読書であると断言したい」(松本俊彦「解題」より)

<内容:みすず書房 書誌情報より> 依存症と人類 | われわれはアルコール・薬物と共存できるのか | みすず書房
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