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読書会までラスト6日/知られざる真実

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読書感想
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ロンドンとドバイのメトロに乗れて楽しかったもんざです。

公共交通機関がどうなっているかで都市の成熟度が分かる気がします。

庶民の足ですし、そこで暮らす人々のリアルが伝わる。

親子連れやカップル、若者から年配の方まで一度に観察できます。

髪型、服装、持ち物、言語、表情、マナーなど。

ドバイは女性専用車両らしきものがありましたが、ロンドンでは気づきませんでした。

私が乗車した時間帯や曜日にもよるのかもしれません。

ロンドンメトロは東京の地下鉄に比べると乗車賃がとても安かったことにも驚きました。

一定の清潔さや安全度をキープすることも公共交通機関には求められます。

ロンドンもドバイも、私が利用したところでは、まったく問題ありませんでした。

(夜遅くなどには一回しか利用していませんが。。。)

進捗報告

さて、今月みなさんと共有したいのは、こちらです。

「戦争は女の顔をしていない」 (岩波現代文庫) スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ (著), 三浦 みどり (翻訳)

この本を読んで最も驚いたのは、従軍した女性を敵視したのは、戦争に行かなかった同じ国の女性たちだったこと。

戦後何十年もして有名なジャーナリストのヴェーラ・トカチェンコが、女たちも戦争に行っていたってことを中央紙の『プラウダ』に初めて書いてくれた。戦地で闘った女性がいるってことを。従軍していた戦闘員の女性たちが家庭を持てず、今も自分の家もない女たちがいること、その人たちに対して国民みんなに責任があるのだということを。それから初めて戦争に行っていた女たちに少しずつ注意がむけられるようになってきたんです

(オリガ・ワシーリエヴナ海軍一等兵の証言 「わが家には二つの戦争が同居してるの」)

男たちと一緒に戦闘を行った事実を、戦後に知られると、まるで売春をしていたように白眼視されたようです。

母親からさえ、「妹たちが嫁に行けなくなるから出て行ってくれ」と言われた女性もいたそう。

戦争中は助け合っていた男性たちすら、戦後は彼女たちを捨て、戦争に行かなかった女性を選んだとか。

決して表の歴史では描かれない事実が、この本の中で語られています。

今日も読んでくださってありがとうございます。明日もどうぞよろしくお願いいたします。

参加者4名

  1. もんざ「戦争は女の顔をしていない」 (岩波現代文庫) スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ (著), 三浦 みどり (翻訳) 
  2. りんさん(選書中)
  3. にしやまさん(選書中)
  4. maruさん『韓国文学の中心にあるもの』斎藤真理子 (著)イースト・プレス 

紹介予定の本

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ソ連では第二次世界大戦で百万人をこえる女性が従軍し、看護婦や軍医としてのみならず兵士として武器を手にして戦った。しかし戦後は世間から白い目で見られ、みずからの戦争体験をひた隠しにしなければならなかった―。五百人以上の従軍女性から聞き取りをおこない戦争の真実を明らかにした、ノーベル文学賞受賞作家のデビュー作で主著!

「戦争は女の顔をしていない」 (岩波現代文庫) スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ (著), 三浦 みどり (翻訳)
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なぜこんなにも面白く、パワフルで魅力的なのか。その謎を解くキーは「戦争」にある。

なぜ、韓国文学はこんなに面白いのか。なぜ『82年生まれ、キム・ジヨン』、フェミニズムの教科書となったのか。世界の歴史が大きく変わっていく中で、新しい韓国文学がパワフルに描いているものはいったい何なのか。その根底にあるのはまだ終わっていない朝鮮戦争であり、またその戦争と日本は深くつながっている。ブームの牽引者でもある著者が、日本との関わりとともに、詳細に読み解き、その面白さ、魅力を凝縮する。

『韓国文学の中心にあるもの』斎藤真理子 (著)イースト・プレス
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