8.1. ふとした気づき8.2. ふりかえり Retrospective

私も自己管理できてなかったという話

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8.1. ふとした気づき
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長時間、韓国ドラマやホラー映画を観て睡眠時間を削っている母を心配していた。先日、久しぶりに帰省したときに見た、ベッドで寝転んでタブレットやスマホの画面にくぎ付けになっている様子は、テレビゲームに夢中になっている子どもと変らない。

体調が良くない、とグチをこぼすから、ちゃんと睡眠がとれているのかを確認すると、眠くならないのだという。寝る直前までドラマを観るからだよ、と説明すると、そうだねぇと返事は返ってくる。でも、全く理解してもらったような手ごたえを感じなかった。あれ以来、「体調はどう?」と聞くと、「絶好調だ」という返事しか返ってこない。親子の役割が逆転している。なんでもう少し自己管理ができないのか、と呆れていたのだ。

ところが、私も久しぶりに面白い連続ドラマを見つけて、明け方まで「睡眠時間を削って見続ける」という行為をして、ようやく母の気持ちが少しわかった。翌日が祝日だったこともあり、気が緩んでいて、まぁ、たまには良いんじゃない?と自分を甘やかしたのが失敗だった。

25時まで読書して、上下巻の大衆ミステリー小説を読了したのだが、残念なことに私好みではなく、後味が悪すぎた。このままではモヤモヤして気持ちよく眠れないと思い、口直しにアマプラでThis Is USを観始めたら、止まらなくなってしまったのだ。(シーズン1の最初のほうは、本当に心温まる家族の物語なので、確実に心が癒されることが分かっていたから)結局、27時を過ぎたあたりで、自分の異常さに気づいた。そのうちに眠くなるだろうと思っていたのに全く睡魔が襲ってこなかったのだ。しかし徹夜でもしたら、せっかくの祝日が台無しになることは目に見えている。ここで、ようやく自分の見積もりの甘さに気づくことになった。

結論からいうと、私には上から目線で母をバカにする資格などないことに気づけた点が、この失敗から学んだ最大の利点である。規則正しい生活習慣が身についており、そのメリットが体感できていない限り、自分の意思で、中断することが難しいという状況は発生しうる。こう言っちゃなんだが、私はかなり自制心があるほうだと思うし、ストイックに自己管理もできるタイプだ。その私でも、この状態は良くない、という自覚があっても、歯止めが利かない、という感覚があった。自分で自分をコントロールできないことほど恐ろしいことはない。良い習慣を積み上げるには、とても時間と忍耐が必要だが、それをぶち壊すのは一瞬である。

参考

ビンジ‐ウオッチング【binge watching】
《bingeは「したい放題」の意》連続テレビドラマなど、複数回のシリーズのコンテンツをまとめて視聴すること。動画配信サービスの登場により広まった。マラソンビューイング。一気見。

“ビンジ‐ウオッチング【binge watching】”, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2022-08-30)

こちらの研究結果によるとビンジウォッチングをするからといって、その人が衝動的だとか、抗うつ傾向にあるとは言えないという結果が出ているので、性格的な問題とは違うみたい。

Binge-Watching Behaviour: The Role of Impulsivity and Depressive Symptoms

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