なぜデータが消えてるんだ?と驚いたもんざです。
日本への一時帰国の準備を進めています。入国後の待機期間が短縮されるので3回目のワクチン接種を先週金曜に終えました。
入国時に提示するデジタルのワクチン接種証明を更新しようと指定のサイトにアクセスしましたが、接種記録がない、とはじかれました。3回目の接種記録がないのは分かるけど、1~2回目のは、すでに取得できているから、データがあると思ったのですが。。。まだ時間に余裕があるので、問い合わせをして様子をみます。
まぁ、最初からスムーズにいかなくて当たり前ですもんね。また経験値が上がっちゃうのは嬉しいんですけどね。
愚の骨頂を望む権利
今月の読書会で私はドストエフスキーの「地下室の手記」を紹介予定です。いま、156年前(1864年)に出版されたこの作品を読む意味はどこにあるのでしょうか。現代では「フィルターバブル」「エコーチェンバー現象」などの用語も生まれ、閉ざされた世界で偏った情報にふれていると考えが極端化しやすくなる危険性についても指摘されるようになっています。ドストエフスキーは、地下室に自ら引きこもった男を描きましたが、現代における「地下室」はインターネット上に存在して、いつの間にか、そこに人々を閉じ込めているのかもしれませんね。
現在、日がな一日パソコンの前に座って、インターネットだけで世界と繋がっているオタクや引きこもりの数は増える一方だという。そういう人たちも、地下室の住人と同様、本当は生身の人間と繫がりたいと、「生きた生活」を渇望しているに違いない。
(訳者あとがき)「地下室の手記」 (光文社古典新訳文庫) ドストエフスキー (著), 安岡 治子 (翻訳)
今日も読んでくださってありがとうございます。
明日もどうぞよろしくお願いします。
参考
ひきこもり回想録『地下室の手記』
ドスト作品中の貨幣価値考察 (ブログ:アンテクと駅長)
・親戚の遺産 6000p=600万円
・豪華な食事代 7p=7000円
・馬車代 50k=500円
・運命の5ルーブル=5000円
フィルターバブル「インターネットで、利用者が好ましいと思う情報ばかりが選択的に提示されることにより、思想的に社会から孤立するさまを表す語。サーチエンジンなどの学習機能によって、利用者の望む情報が優先され、望まない情報から遠ざけられる様子を、泡の膜に包まれている状態にたとえたもの。米国の活動家イーライ=パリサーが自著で用いた造語。」
(デジタル大辞泉)
エコーチェンバー現象「《echo chamberは反響室の意》SNSにおいて、価値観の似た者同士で交流し、共感し合うことにより、特定の意見や思想が増幅されて影響力をもつ現象。攻撃的な意見や誤情報などが広まる一因ともみられている。」
(デジタル大辞泉)
参加者(2名)と共有予定の本
世間から軽蔑され虫けらのように扱われた男は、自分を笑った世界を笑い返すため、自意識という「地下室」に潜る。世の中を怒り、憎み、攻撃し、そして後悔の念からもがき苦しむ、中年の元小官吏のモノローグ。終わりのない絶望と戦う人間の姿が、ここにある。後の5大長編へとつながる重要作品であり、著者の思想が反映された主人公の苦悩をリアルに描いた決定訳!
<内容:アマゾン商品説明より> 「地下室の手記」 (光文社古典新訳文庫) ドストエフスキー (著), 安岡 治子 (翻訳)
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